佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2018/08/01 276号 恒例!夏休みにお薦めの本25冊~明治維新150年を機に、世界と自分の未来年表を考えてみませんか?

 夏休みは、本を読む時間のある時期の一つですね。今年2018年は、明治維新から150年です。

 私は、最近人生を【縦糸】と【横糸】から考える思考をするようになりました。
 【縦糸】は、世界・日本の政治、経済、産業、技術、生活、社会意識等や生まれた時代、地域、家族等自分では選択やコントロールできない要因ですが、その激変が個人の職業や人生に大きな影響を与えていることを痛感する昨今です。常に縦糸への洞察と未来への観察が大切だと思います。
 【横糸】は、考え方、意志、情熱、能力、交友等自分の人生観や好みで努力・挑戦しながら自己形成し、意思決定できる要因です。

  60歳代である私も、自分の未来に係る縦糸と今後の自分の横糸を考え、未来年表を刷新する作業を毎年しています。そのために、今年前半に出版され読んだ本を中心に選んだ皆様にお薦めの25冊を紹介します。

 皆様の明るく楽しい未来年表作りに役立てば幸いです。
 猛暑の季節、お身体を大切にして、ご家族揃って楽しい夏休みをお過ごし下さい。

(ご参考まで。過去の「お薦めの本」はこちらからご覧頂けます。)
書籍画像

 

1.【縦糸Ⅰ】AIIoTと人間・仕事の未来を知る

 昨今、AIIoTとビジネス関係の本が多い。将来への期待と不安が交錯した現状に適切な本を探しました。

 

(1)国立情報学研究所教授 新井紀子 『AI vs 教科書が読めない子供たち』
  (東洋経済新報社 20186月 本体1,500円+税別)

 AIを知る必読書。帯コピーにIT・教育関係者、親たちが驚愕とある。私も読んで驚愕した。AIの威力ではない。AIは意味を理解出来ず、絶対人間に勝てない。ところが、AIに代替えできない人間の能力に必要な中学校の教科書の文章を、日本の中高校生の多くは正確に理解できていないという結果が分かった。多くの仕事がAIに代替えされる将来、読解力のない人間は失業するしかない・・・。既にAIはMARCH5大学に合格できるレベルにある。

 

(2)山中伸弥・羽生善治 『人間の未来 AIの未来』
  (講談社 2018年2月 本体1,400円+税別)

 山中教授も、羽生名人もAIに詳しいことに驚いた。ノーベル賞科学者と史上最強棋士が「10年後、100年後の世界」を予言する。人口知能、進化するロボット、IPS細胞による最先端医療等、私たちの暮らしや仕事はどう変わっていくのでしょうか? 第3章 人間は将来、AIに支配されるのでしょうか? 第5章 人間にできるけどAIにできないことは何ですか? 中高生にも分かる語り口が嬉しい1冊です。

 

(3)MITメディアラボ所長 伊藤穣一 『教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン』
  NHK出版 20183月 本体780円+税別)

 本書は、日本人に向けた警鐘の本です。「テクノロジーはもはや『一部の人たちのもの』ではありません。現代社会を生きる人々が、共通して理解しておくべきものになりつつあります。なぜなら、テクノロジーは、現代に生きる私たち一人ひとりに影響を与え、これまでは違う生き方を迫ってくるからです。」第1章 「AI」は「労働」をどう変えるのか? 第2章 「仮想通貨」は「国家」をどう変えるのか? 第3章 「ブロックチェーン」は「資本主義」をどう変えるのか? 第4章 「人間」はどう変わるか? 第5章 「教育」はどう変わるか? 第6章 「日本人」はどう変わるべきか? 第7章 「日本」はムーブメントを起こせるのか?

 

(4)シカゴ大学公共政策大学院ハリススクール助教授 伊藤公一朗 『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』
  (光文社新書 20186月 本体780円+税別)

 中高校生にもわかるデータ分析の入門書。サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞W受賞!ビッグデータが存在するだけでは、「因果関係」の見極めはできない。データの扱い、分析、解釈においては、人間の判断が重要な役割を担う。因果関係に迫るパワフルな最先端のデータ分析手法について、数式と使わず、具体例とビジュアルな描写を用いて解説しています。

 

(5)筑波大学准教授・学長補佐 落合陽一・実業家 堀江貴文 『10年後の仕事図鑑』
  SBクリエイティブ 20186月 本体1,400円+税別)

 率直にタイトル通り将来の仕事動向を具体的に語っています。AI、仮想通貨、モチベーション格差、46の仕事、働き方 1.すべてが逆転するこれからの働き方―組織から個人へ、労働から遊びへ 2.なくなる仕事、変わる仕事 3.生まれる仕事、伸びる仕事 4.お金の未来 5.日本の幸福と社会について 6.ピュアな情熱に導かれた“自分の人生”を生きよ

 

2.【横糸Ⅰ】日本人の先達や86歳以上生きた先輩に人生を学ぶ

 「人生100年時代」には、マクロ統計だけでは現実感に乏しいですね。未体験ゾーンは、既に経験済みの先達や86歳以上の平均寿命を生きている先輩の言葉が役立つと思う。

 

(6)茨城大学准教授 磯田道史 『日本人の叡智』
  (新潮新書 20183 12刷 本体720円+税別)

先達の言葉は海のごとく広く深い。約500年にわたる日本の歴史の道程で生み出された98人の言葉と生涯に触れながら、すばらしい日本人を発見する幸福を体感できる珠玉の名言集。【高橋是清】それでどんな失敗をしても、窮地に陥っても、自分にはいつかよい運が転換してくるものだと、一心になって努力した。【本多静六】私の体験によれば、人生の最大幸福は家庭生活の円満と職業の道楽化にある。【岡潔】頭で学問するものだとの一般の観念に対して、私は、本当は情緒が中心になっていると言いたい。

 

(7)曽野綾子 『老いを生きる覚悟』
  (海竜社 20182月 本体1,000円+税別)

 86歳の曽野綾子氏の珠玉の言葉にいつも教えられ、励まされています。構成 1.老いを生きる覚悟 2.さりげない許しと愛 3.ものごとには裏も表もある 4.現実に立ち向かう勇気 5.日本に生きる道 「老いるということ~先日、『寿命』という言葉をしみじみと思い出した。・・・理由は簡単だ。老い方は少し選べるかもしれないが、死に方は時期も方法も自分では選べないからであった。寿命は、ギリシャ語の『ヘリキア』という言葉で出てくるのであるが、この『ヘリキア』もなかなか含蓄のある単語だ。それは、『寿命』と同時に、『背丈』と『その職業に適した年齢』という意味を持っている」

 

(8)元聖路加国際病院院長 日野原重明 『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』
  (幻冬舎 20179月 本体1,000円+税別)

 105歳まで生涯現役の医師日野原先生の最後のメッセージです。「困難にぶつかった時こそ遠くを見る」-どんなに勇気づけられたことでしょう。すべての人に読んでもらいたい一冊です』と山中伸弥京都大学IPS細胞研究所所長が推薦しています。第1章 死は命の終わりではない 第2章 愛すること 第3章 ゆるすことは難しい 第4章 大切なことはすぐにはわからない 第5章 未知なる自分との出会い

 

(9)上智大学名誉教授 渡部昇一 『実践快老生活 知的で幸福な生活へのレポート』
  (PHP新書 201610月 本体820円+税別)

 私も20歳代で読んだベストセラー『知的生活の方法』から40年。著者86歳にして到達した「人生の至福」についての最終結論を語っている。歳を重ねてわかった人生の幸福の核心、お金と健康の本質、知的で快い生き方の真髄とは。第1章 「歳をとる」とはどういうことか 第2章 凡人にとって本当の幸福は「家族」である 第3章 「お金」の賢い殖やし方、使い方 第4章 健康のために大切なこと 第5章 不滅の「修養」を身につけるために 第6章 次なる世界を覗く―宗教・オカルト 第7章 「幸せな日々」のためにやるべきこと。

 

(10)明治大学文学部教授 斎藤孝 『人生後半の幸福論 50のチェックリストで自分を見直す』
  (光文社新書 20186月 本体800円+税別)

 著者は57歳ですが、人生後半の見直しと軌道修正のただ中にいるそうです。本来、「人生をどう生きるか」というのは思春期から青春期の若者たちがテーマとする問いでしたが、成熟した大人たちが改めて「人生をどう生きるか」を考えざるを得なくなっていますね。
 「ワクワクすること」殖やせていますか? 今の仕事、何歳まで続けることができそうですか? 最近手に入れた「心ときめくもの」は何ですか? 最近、美術館、コンサート、観劇にいきましたか? 人と「息を合わせて」何かをやっていますか? 「再」「初」「沼」を楽しむ。 皆様も50項目をチェックしてみてはいかがですか?

 

3.【縦糸Ⅱ】 米中関係の激変を中心にした世界史的変化を知る

 私は、昨年12月に執筆したエッセイで、米国の対中・対日戦略の失敗と新たな対中戦略を取り上げたマイケル・ピズルベリー「China 2049 秘密裏に遂行される『世界覇権100年戦略』」を紹介しました。(12月エッセイへのリンク>>)今年巨額の貿易関税をめぐる米中対抗が開始しました。実は、中国の軍事的挑戦への米国の反撃は既に始まっている。まだ全容は不詳ですが、世界史的変化になる予兆を感じます。

 

(11)マイケル・ファベイ 『米中海戦はもう始まっている 21世紀の太平洋戦争』
  (文芸春秋 20181月 本体1,800円+税別)

 「現在、西太平洋で米中は戦争状態にある。東シナ海と南シナ海の覇権を米国から奪うため、中国が武力を盾に『挑戦』を始めたのだ。現場では何万という米軍兵士が命をかけて戦っている。」(本文)そう聞けば、皆さんは驚くでしょう。私も驚きました。よく読むと、今、中国が新聞で報道されている以上の海洋武力進出の実態がよく分かる。

 

(12)アメリカ海軍アドバイザー 北村純『トランプと自衛隊の対中軍事戦略 地対艦ミサイル部隊が人民解放軍を殲滅す』
  (講談社+α新書 20186月 本体860円+税別)

 私は、軍事の専門家ではないが、非常に分かり易い。地対艦ミサイルは、世界でも日本の陸上自衛隊しか保持していない。もともとは、旧ソ連の北海道侵攻を防ぐために配備された。最近、日米で共同訓練を実施予定との記述もあります。その意味と背景がよく分かります。アジア、日本、米国始め貿易で公海を輸送する船舶の航行を阻止する中国の武力行使の現実的可能性増大に備え、侵攻した場合の中国の艦船への地対艦ミサイルによる防衛力の必要性を解説している。結果として、中国の軍事進出意図を抑止する。日米の軍事専門家は中国の現実的脅威に対応策を練り始めている。

 

(13)経済評論家 渡邊哲也 『「米中関係」が決める5年後の日本経済 新聞・ニュースが報じない貿易摩擦の背景とリスクシナリオ』
  PHPビジネス新書 20185月 本体890円+税別)

 政治と経済は離れて理解してはいけないことを知る好著。知っているようで知らない米中関係と日本経済のゆくえについて、『80の疑問(Q)』を基に解説しています。序章~米中経済対立に至った背景。第1章~米中貿易摩擦の現状。第2章~米中対立のきっかけとなった政治事情。第3章~中国経済の実態。第4章~米中対立の世界経済への影響。第5章~米中関係が日本経済に与える影響と日本の戦略について。

 

(14)東洋大学教授 竹中平蔵 『この制御不能な時代を生き抜く経済学』
  (講談社+α新書 20186月 本体840円+税別)

 「日本は世界の“一流国”と比較するともはや豊かではない。一人当たりの名目国内総生産(GDP)は、2000年の第2位(IMF調査)から第25位(2017年、同)までランクダウンしている。」しかし、多くの日本人に危機感がないと危惧する。ダボス会議での世界的政策論争の現実を紹介し、制御不能な時代を生き抜く処方箋を提案しています。

 

(15)南カリフォルニア教授 ジェイコブ・ソール 『帳簿の世界史』
  (文春文庫 20154月 本体880円+税別)

 文庫本だが面白い研究書に出会った。一言で言うと「権力とは財布を握っていることである」。歴史学と会計学を専門として、これまでの政治歴史学者が見落としてきた重要な要素に注目、近代政治や近代国家の起源を探る研究を行っている。・・・第2章 イタリア商人の「富と罰」 ・・・第10章 会計の力を駆使したアメリカ建国の父たち ・・・ 第13章 大恐慌とリーマンショックはなぜ防げなかったのか 終章では現在の危機を指摘する 「中国の台頭に伴う新たな問題を見落としている。中国経済は世界の製造と金融のかなりのパーセンテージを占めている。つまり、世界の製造と金融のかなりの部分が、基本的に閉ざされた社会で行われていることだ。・・・中国は会計責任を果たさない超大国なのだ。」

 

4.【横糸Ⅱ】 私の職業のライフワークであるビジネスモデルイノベーション、ビジネスシナオデザインを深化させる

 今はビジネスモデル革命の時代ですが、進展が遅い日本。今年627日に開催したBIP 11周年公開セミナーで、私は「上場企業・大企業・地域中核企業の業績を劇的に変革するBIP 4つの戦略プログラム」と題して実績紹介をお話しました。その第1が、BMI(ビジネスモデルイノベーション)とそのデザインです。

 

(16)マツダ常務執行役員デザイン・ブランドスタイル担当 前田育男 『デザインが日本を変える』
  (光文社新書 20185月 本体800円+税別)

 日本企業の中で「日本、米国、欧州すべてで存在感示すグローバル企業」と定義すると、ソニー、キャノン、マツダ3社だけという研究結果があり、私はマツダに興味があった。日本メーカーが苦境に立つ現在、一地方の企業が世界で光を放てるのはなぜか?「日本人の美意識への原点回帰である魂動KODO」を掲げ、これからの製造業の在り方を体現するリーダーの哲学がベールを脱ぐ。2016年、スポーツカー「ロードスター」は世界で最も優れた車に贈られるワールド・カー・オブ・ザ・イヤーと同賞のデザイン部門のダブル受賞という史上初の栄誉に浴した。

 

(17)帝国データ 『ビッグデータで選ぶ地域を支える企業』
  (日経BP社 20185月 本体1,600円+税別)

 私が本書に興味を持ったのは、日本の地域中核企業のビジネスモデルを分析、研究する良い対象になる可能性があると感じたからです。いわゆる「モノづくり」企業だけでなく農業、観光、スポーツ、ヘルスケア等幅広い分野を対象としています。経済産業省は201712月に、地域経済に貢献し、地域外でも稼ぐ力のある地方の中堅企業を「地域未来牽引企業」として2,148社を選定しました。選定には、地域経済分析システム(RESAS)という地域の取引データ等のビッグデータを三次元にビジュアル化した成果を生かしています。選定企業には、地域未来投資促進法として支援を行う。

 

(18)元アマゾン・ジャパン・ディレクター 佐藤将之 『アマゾンのすごいルール』
  (宝島社 20184月 本体1,600円+税別)

 アマゾンのビジネスモデルの進化の根源が分かる好著です。結論的には、必要が発明の母と感じました。アマゾンのビジネスモデルは、「バーチャス・サイクル Virtuous Cycle」と良く知られています。それだけでは、収益上がらない。米国のX’masシーズンの買い物量の凄さが全ての根源でした。アマゾンルールを実施するためには、普段は過剰な倉庫、情報システムが必要だった。過剰設備を収益化する必要から新たな事業が開発された。

 

(19)スイス・ザンクトガレン大学教授オリヴァ・ガスマン、ザンクトガレン大学経営研究所助教授カロリン・フランケンバーガー、ホルシムテクノロジー社イノベーションマネジャーミハエラ・チック 『ビジネスモデル・ナビゲーター』
  (翔泳社 20184月 本体2,200円+税別)

 何といっても、本書の最大の業績は、55の勝ちパターンに類型化したことに尽きます。

もう一つは、ビジネスモデルイノベーション(BMI)に役立つ特別の方法やルールはみつからず、BMI90%以上は、単に他業界における既存のアイデアや概念に過ぎないことが分かったと表明したことです。1.アドオン 2.アフィリエイト 3.合気道 4.オークション 5.バーター 6.キャッシュマシン 7.クロスセル 8.ラウドファンディング 9.クラウドソーシング 10.カスタマーロイヤリティ・・・55.OEM製品

(20)早稲田大学ビジネススクール教授 『ビジネス思考実験 「何が起きるかを?」を見通すための経営学100命題』
  (日経BP社 2015年12月)

 再読してやはりお薦めしたい好著です。本書は、経営学の効用と限界を分かり易く記載している基本書籍です。同時にPART3にビジネスモデルのプロトタイピングという章が特別に詳細展開されて役立ちます。出発点~設計はどこから始めるべきか? 価値創造~インパクトは強い程良いのか? 「神の視点」は正しいか? 「勝ちパターン」はどう作られるのか? 自分の考え方は、間違っていないか?

5.【縦糸Ⅲ+横糸Ⅲ】 『未来年表2』の示す衝撃の未来を知り、先輩リーダーから学ぶ

日本人は『絶滅危惧種』とも呼ばれる程の少子化は世界で特別です。100年後、日本民族は約5,000万人になる可能性があります。将来の消費者、労働力、納税者となる若者、子供が激減しています。企業リーダーも、少子化という「不都合な真実」から目を背けることはできません。過去の先輩リーダーから時代が変わる時に大切なことを学びたいと思いました。

 

(21)高知大学客員教授 河合雅司 『未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること』
  (講談社現代新書 20185月 本体840円+税別)

 45万部ベストセラー『未来年表』の第2弾。統計データから日本の少子化で家庭、職場、地域社会に起きるトピックスをカタログ化した必読書。第1部 人口減少カタログ 1.あなたの住まいで起きること 2.あなたの家族で起きること 3.あなたの仕事で起きること 4.あなたの暮らしに起きること 5.女性に起きること 第2部 今からあなたにできること 【個人ができること】【女性ができること】【企業ができること】【地域でできること】

 

(22)シャネル元CEO モーリーン・シケ 『Beyond the Label 「こうあるべき」の先にある、自分流リーダーシップと成功の形』
  (ハーパーコリンズ・ジャパン 2018年6月 本体1,850円+税別)

 ロレアル、GAP、バナナ・リパブリックを経てシャネル元CEO。女性のビジネスリーダーでありながら、これまでの型を超えたタイトルに惹かれて読みました。経営幹部への道のりを知って、物語を一気に知りたくなった。「ファッションへの情熱から始まったわけでもなければ、経営学を学んだからでもなく、シェーブルチーズがきっかけだった・・・またフランス人にとって、美と同じくらい人生に欠かせないのが自由であり、70年代の保守的な米国中西部で育った私は、大いに刺激を受け、自由の意識に目覚めていった。・・・私は、心の底から、フランス人になりたいと思った。」

(23)BIP(株)社長小笠原隆夫 『リーダーは“空気”をつくれ』
  (星雲社 20186月 本体1,400円+税別)

 弊社BIP株式会社 代表取締役社長 小笠原隆夫の著書を紹介します。小笠原はIT企業のSE(システムエンジニア)職の後、人事部長を歴任。現在は、人事コンサルタントとして活躍しています。 生産性と成果を上げ“強いチーム”をつくるためにリーダーが実践すべきた大切なことが、リーダーが“空気”をつくることと強調しています。実際に、「空気づくり」の成功や失敗の22の事例が提示され、皆様の実践の参考になると思います。

 

(24)オリックスグループチェアマン 宮内義彦 『私のリーダー論』
  (日経BP社 20185月 本体1,600円+税別)

 3040歳代の中堅幹部、起業家、後継者向けに書かれています。オリックスの事業発展には予想外で驚くことが多いが、読んで見るとしっかりと裏付けのある考え方が分かった。リーダー論を10ケ条にまとめている。1.鼓舞・激励し総力で 2.熟考する 3.照準を絞り注力する 4.代表する 5.経営者としての自覚を常に持つ 6.人材育成。活用 7.存続と継続 8.グランドデザインを描く 9.マクロ観を身に付ける 10.向上心を持つ

 

(25)信越化学代表取締役会長金川千尋 『常在戦場 金川千尋100の実践録』
  (宝島社 20184月 本体1,600円+税別)

 13期連続最高益、時価総額5兆円。信越化学を世界屈指の高収益企業に育てた「経営の神様」の要諦が出版され、私は早速読んだ。「私が好きなのは『常在戦場』という言葉だ。いつも戦場にいることを忘れず、いつでも戦えるように備えよ-まさにこの精神で、私は経営にあたってきた。」第1章 組織や人間社会のあり方 第2章 リーダーシップや経営のあり方 第3章 リスクに敏感でありながら、リスクを取って成長する 第4章 人の教育と育成、働き方、自己管理について 第5章 人生とめぐり合わせ

以上

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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