佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2011/11/07 「WIN―WIN」が、福島の地から世界へ

5日(土)~6日(日)、福島を訪ねました。ご縁のある関東発祥で全国に支店網を持つA社が、創立20周年全社員式典を福島県で開催し、その来賓として招待されました。中学校の会津若松修学旅行以来であろうか数十年ぶりとなる大人の福島修学旅行となった。

1000円札の肖像となった野口英世をはぐくんだ磐梯山と猪苗代湖周辺を観光しました。裏磐梯の紅葉を楽しみ、野口英世生家訪問もできました。

(1)「WIN―WIN」の理念が、福島の地から世界へ

参考資料

A社の経営理念は、「WIN―WIN」である。言葉は一見簡単だが、その真髄は正確に理解する必要がある。世の中には、「Give & Take」というイメージで考える方が多いが間違いである。

記念式典で「WIN―WIN」の意味を社長より改めて聞いた。突き詰めると「お客様に喜んでもらうことを毎日考えること」。そして、「自分も喜べるように努力し続けること」であるという。

どんな小さいことからも、どんな大きなことまでも、社員なら誰でもできるし、どんどんやってよいということですね。全社員を家族と思い、その全エネルギー、あらゆる知恵を引き出す経営ともなっている。

次の10~20年ビジョンが素晴らしい。役員と若手が一緒になって、20年の実績と今後の社会の変化を見据えて考えたという。

●社員が喜んで挑戦を行い、社員の挑戦を支援する会社になろう!
●現在の本業を超える日本一の新規事業を2つ以上つくろう!
●日本だけでなく、最低海外3ケ国以上で事業しよう!


東日本大震災という未曾有の事態に、自社の2ケ所の支店が一時営業中止に追い込まれたが、お客様のために即座に復旧し、同時に東北復興支援活動をしています。

会社の実力にあった活動をするというポリシーだが、熱意を感じます。即座に被災地へ義援金を贈った後、社長・役員先頭に多くの社員が福島県でのボランテイア活動を実施しています。社員は万一のケガにも備え、休暇ではなく業務として参加しています。そして今回、福島で式典を開催したのです。

「WIN―WIN」の理念が言葉だけでなく生きて輝いています。原発事故被害で厳しい環境にある福島を優先的に応援すると選択し、起業時の厳しい現実を共有し、全社員に「WIN―WIN」とは何かを実際の姿で伝えた意味は大きい。社員は一生体験のできないかもしれない貴重な体験をしたと思います。私も同じ場を共有させて頂き、深く感謝申し上げる次第です。 

(2)裏磐梯 五色沼の「紅葉」

参考資料 参考資料
素晴らしい紅葉の写真をお届けします。
6日午前の半日観光に、裏磐梯の五色沼を訪ねました。磐梯山と猪苗代湖周辺は、歴史と自然の魅力に溢れた地域ですね。民謡「会津磐梯山」を新米バスガイドさんが恥じらいながら一生懸命に歌い、大きな拍手に包まれるなど楽しく温かい時間を過ごしました。

(3)1000円札の肖像 野口英世博士の「志」と出合う

参考資料 参考資料
初めて、野口英世生家と隣接する野口英世記念館を訪ねました。

野口英世博士は、1876年(明治9年)11月9日、貧しい農家の長男として猪苗代町で生まれました。間もなく、生誕135年を迎えます。

現在、東京・新宿に主たる事務所を置く財団法人 野口英世記念会が、博士の遺徳、偉業を顕彰し、保存する活動を行っており、野口英世生家の維持保存と隣接する野口英世記念館を運営しています。

7年前の2004年11月1日、日本銀行紙幣 新千円札が発行され、野口英世博士がその紙幣の肖像となりました。科学者が紙幣肖像に採用されたのは初めてだといわれています。

野口博士の生い立ちや業績は省略し、生家と記念館で感じたことを記します。

「志を得ざれば 再び 此の地を踏まず」

生家には、野口博士が1896年(明治29年)9月、20歳で上京するときに床柱に刻んだ決意文が保存されています。明治の時代に大きな「志」を抱いて生きた先達の思いに触れて、深く心を打たれました。

最近、大学の経営学教育において、「志」を教科として推進している活動を知りました。詳しく知り吸収したいと思っています。もうすぐ、11月16日開講する『第4期事業リーダー実践塾』においても、「志」の大事さを改めて伝えていきたいと思いました。

原発事故が発生して以来、野口英世記念館はじめ福島県を訪れる学校修学旅行のほとんどが取りやめになっている状況が生まれているそうです。子供たちを思う親の気持ちから発生しているとは思いますが残念な事態です。一日も早く、たくさんの全国の子供たちが笑顔で福島を訪れる機会が来ることを祈っています。

同時に、会社、仲間による「大人の修学旅行」や個人の責任で行う「家族旅行」は可能ですし、大変意義の多いものであると確信した2日間でした。

(参考文献)
1.野口英世記念館『野口英世記念館ガイドブック~博士その生涯』(2009年10月)
2.BIP東北復興支援プロジェクト 詳細はこちら>>

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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