佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2015/08/10 恒例! 夏休みにお薦めの本25冊

夏休みの季節です。今年も恒例の「お薦めの本25冊」をお届けします。

今年の夏休みは、「世界・イノベーションと日本人の未来」を考えてみませんか! 昨今、世界の激変が個人、企業、日本に大きな影響を与えつつあると感じています。2012年フランス、2013年イギリス、2014年と2015年続けてアメリカを訪ねました。今秋、香港訪問予定。仕事の合間に“See(調査・視察) & Think(仮説・検証)”して、未来を考える視察や読書をして来ました。

2015年前半に私が読んだ本の中から、小説や学術書は基本省略し、「世界の実相と日本人の未来」に繋がる本を中心に選びました。皆様の未来にとって参考になれば嬉しい限りです。

熱暑の季節、お身体を大切にして、ご家族揃って良き夏休みをお過ごし下さい。

(ご参考まで。過去の「お薦めの本」はこちらからご覧頂けます。)

 essay201508

<世界とイノベーションに生きる日欧米企業の考え方・働き方・実践経営学は融合>

(1)  トヨタ自動車名誉会長 豊田章一郎『未来を信じ一歩ずつ 私の履歴書』

(日本経済新聞出版社 2015年7月 本体1600円+税)

巨大な自動車産業で世界一のトヨタ。自動車は「欧州は母、米国は父」と世界に向く。発明(技術)と販売(経営)。豊田工業学園、豊田工業大学、ものつくり大学でテクノロジスト育成。産学フォーラムでイノベートな人材育成。米国発日本発展のTQC。競争勝利はシンプルと語る。常にグローバルな視点を持つこと、よく学び良く働くことだ。

 

(2)  日立製作所元会長 川村 隆 『ザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」』

(角川書店 2015年3月 本体1400円+税)

69歳で社長登板し、日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」を語る。「世界で勝てる事業」を考える。年功序列では勝てないので国内管理職の年功給与廃止。当たり前を実行する。①現状を分析する②未来を予測する③戦略を描く④説明責任を果たす。⑤断固実行する。いつも前向きに自分を磨く。

 

(3)経営共創基盤CEO 冨山 和彦『選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論』

(朝日新聞出版 2015年6月 本体1600円+税)

会社も、人も、進化し続けるものだけが生き残る。企業再生請負人の5カ状。「会社の寿命は10年」を前提にせよ。会社の存続よりも「事業の存続」を優先せよ。「事業の価値を生み出す社員」を大切にせよ。経営者は「事業を営むプロ」をめざせ。「稼ぐ力」のない会社はどんどんつぶせ。

 

(4)ベン・ホロウィッツ 『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』

(日経BP社 2015年4月 本体1800円+税)

著者はVB体験の後、シリコンバレーでVC経営。事業経営で現実に起きたことを赤裸々に記し、どう切り抜けるかを語っている洞察に満ちた書。人、製品、利益大切にする-この順番で。CEOとして最も困難なスキルは、自分の心理をコントロールすること。そのためには、友達をつくる、問題点を書き出す、何をなすかに集中する。

 

(5)ジョン・ブルックス『人と企業はどこで間違えるのか? 成功と失敗の本質を探る「10の物語」』(ダイヤモンド社 2014年12月 本体1800円+税)

世界最大の投資会社創業者ウォーレン・バフェットからマイクロソフト創業者ビル・ゲイツに渡され、20年間読み続けられた最高のビジネス書という本帯コピーを見て手に取った。興味深い経営者や事例を描く。失敗や成功の原因となった「人間の本質的な部分」を洞察する深さと鮮やかさが見事です。

 

(6)野中郁次郎、楠木建他 『はじめての経営学』

(東洋経済新報社 2013年5月 本体1200円+税)

事業経営の現場にいる者として、また組織学会やベンチャー学会で調査・研究する体験から待望の書である。ビジネスに関わる者は経営学を学ぶが、網羅的で、経営学史的評価に耐え、更に現場に役立つ経営書は少なかった。20代からのすべての社会人に基礎的知識として読んでほしいと思います。

 

(7)アナン・V・アイアー、スリダー・シシヤドリ、ロイ・ヴァッシャー 『トヨタ・サプライチェーン・マネジメント(上)(下)』

(日本経済出版社 2010年9月 各 本体2000円+税)

本書は、世界一トヨタのサプライチェーン・マネジメントを構成する全領域をカバーする。使うべきフレームワーク(基本的枠組み)が見えて、自社の考えや評価を整理するのに役立つ。肝は、市場に提供する製品の品種、製品フローの速度、予測に対する結果のバラツキ、学習を可能とする作業工程の可視化の要素のバンランスを取ること。

 

(8)ペンシルベニア大学ウォートン校教授 リチャード・シェル『ウォートン・スクールの本当の成功の授業』

(デスカバリー・トゥエンティワン 2015年1月 本体1600円+税)

最近、20代から60代の広い層よりキャリア相談が多く、膨大な本から選択した。後悔しない仕事と人生の選び方が見えて来る。自分の道を見つける「2つの大きな質問」。第一の大きな質問「成功とは何か?」。第2の大きな質問「どうやって成功するか?」。素質・モチベーション・自信・集中・信頼性・対話。

 

(9)ザ・ディストリクト・オブ・コロンビア大学学務担当副学長ケン・ベイン『世界を変えるエリートは何をどう学んできたのか?』

(日本実業出版社 2014年7月 本体1750円+税)

プロフェショナルの「成功の鍵」となる学習や創造性についての教育方法で注目されている。「能力」を総合して、わくわくする「情熱」を見いだす。創造の5要素を主張する。「空間」「時間(あるいはリズム)」「動き(方向或いは“道筋”)」、「音(あるいは静寂)」、シルエット(或いは色彩)」。

 

(10)尾原 和啓『ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか?』

(2015年6月 NHK出版新書 本体780円+税)

最近、プラットフォームの意味の変化を感じ、読んだ。著者は、マッキンゼー、Google、楽天、リクルートなど11社経験した。プラットフォーム企業はカード、交通など多数あるがIT企業に注目する理由がある。第1にプラットフォームに参加し易い。第2にジャンルを超え、社会や生活、世界を変える。

 

<世界を変える科学技術探索を怠らない>

(11)猫好きサイエンス作家 竹内 薫 『量子コンピューターが本当にすごい Google,NASAで実用が始まった“夢の計算機”』

(PHP新書 2015年6月 本体1600円+税)

1回読んでも、他人に説明できる程の理解力不足に呆れているが、新しい技術への興味から読んだ。世界発の商用量子コンピューターを開発したのは、カナダに本拠地をもつD-Wave Systems社。2011年、128キュービットのD-Wave One発売開始し、第一号はローキード・マーチンが契約。2013年新型機をGoogle,NASA,USRA,が利用。

 

(12)東京大学大学院工学系研究科准教授 松尾 豊 『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』

(角川EPUB新書 2015年3月 本体 1400円+税)

現在は第3次AIブーム時代。その意味と現状を知りたいと思った。第1章 人口知能とは何か 第2章 「推論」と「探索」の時代-第1次AIブーム 第3章 知識を入れると賢くなる-第2次AIブーム 第4章 「機会学習」統計的言語処理-第3次AIブーム① 第5章 「ディープラーニング」画像認識-第3次AIブーム②

 

(13)早稲田大学招聘研究教授 木村 英紀編著 『世界を動かす技術思考 要素からシステムへ』

(講談社ブルーバックス 2015年5月 本体860円+税)

本書はシステム思考の重要性を説くための書。定義「システムとは、ある目的を達成するために機能要素を適切に結びつけた複合体である」。キーワードは、「目的」「機能要素」「適切に結びつける」。「目的」が入っているのがシステム定義の特徴。プロダクトシステムとプロセスシステムは両輪。結合する機能要素は拡大中。

 

(14)白日社編集長・科学ジャーナリスト 松尾 義之『日本語の科学が世界を変える』

(筑摩選書 2015年1月 本体1500円+税)

日本は翻訳本に溢れた国。世界をリードする日本の科学・技術は、「日本語による科学的思考」による。我々日本人は、英語に翻訳して論文発表する時代であるが、思考は日本語である。その理由は、日本語の中に、科学を自由自在に理解し創造するための用語・概念・知識・思考法までも十分に用意されているからであると述べる。

 

<世界の4極 日本、米国、欧州、中国の政治・経済・社会の実相と未来>

(15)外交評論家 加瀬 英明『大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか』

(KKベストセラーズベスト新書 2015年5月 本体830円+税)

歴史の真相には長い年月がかかるが、思い込みの鎖を解き、日本人は日本の歴史の真実を知るべきである。アメリカの中からも歴史の証言が公開され、日米開戦の実相、原爆投下の真実及びアメリカ占領軍の歴史認識の強制の事実が判明しつつある。日本国民が人種差別の歴史に終止符を打った!

 

(16)慶応義塾大学SFC教授 渡辺 靖 『アメリカのジレンマ 実験国家はどこにゆくのか』

(NHK出版新書 2015年7月 本体780円+税)

先月7月アメリカ東部旅行への機中で読んだ。著者は、アメリカ研究のトップランナーといわれる。日本のアカデミズムのアメリカ論調を知ることができる。文化人類学の視点でアメリカの「歴史認識」「政治」「社会」「外交」を平易に語る。現実政治の政策論ではないのが物足りない。

 

(17)ジャーナリスト 櫻井 よしこ + 国家基本問題研究所『新アメリカ論』

(日本工業新聞社 2015年7月 本体1600円+税)

 中国、ロシアが実力で現状を変更する事態は、米国の変調と無関係でない。特に、中国に対する米国の伝統的政策は「関与」と「保険」、すなわち「話し合い」と「抑止」だったが、オバマ政権は「抑止」的政策は言葉だけで実行しないかもしれないと中国は読んでの行動ではないか?日本はどうすべきか。

 

(18)日高 義樹『アメリカは立ち上がる ジェブ・ブッシュと石油新時代』

(徳間書店 2015年4月 本体1500円+税)

著者は元NHKニューヨーク・ワシントン支局長、米国総局長。その後ハーバード大学客員教授、現在はハドソン研究所主席研究員。石油新技術で米国は強くなる。ヒスパニックが最多民族になった。中間選挙の共和党歴史的圧勝はヒスパニック票をオバマ民主党から取り返したから。共和党の強い国家戦略に注目。

 

(19)慶応義塾大学教授 竹森 俊平 『逆流するグローバリズム ギリシャ崩壊、揺らぐ世界秩序』

(PHP研究所PHP新書 2015年5月 本体800円+税)

竹森俊平氏は、国際経済学専攻。ギリシャ危機から見える欧州、特にEU、ユーロを詳細に知る好著。ユーロ各国はもちろんアメリカ、IMFなどの思惑を緻密に分析しています。ドイツの過剰な「ルール至上主義」、アメリカとドイツの知られざる戦いなど新たな知見に満ちている。

 

(20)毎日新聞欧州総局長 笠原 敏彦『ふしぎなイギリス』

(講談社現代新書 2015年5月 本体900円+税)

3年前に初めて英国(UK)訪問して強い刺激を受けた。UKの永遠性を強く感じ、日本の若者はイギリス旅行、留学をすべきと思った。広大な大英帝国が植民地を失った。労働党中心に世界で最も早く「ゆりかごから墓場まで」の福祉路線を実践して破綻し、サッチャー保守党が救った。UKは本当にEUから離脱するのか?

 

(21)エマニュエル・トッド『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告』

(文春新書 2015年5月 本体800円+税)

著者はフランスの歴史人口学者・家族人類学者。どっきりするタイトルである。「戦争なき独裁」に近い一人勝ちするドイツ。『ドイツ』というシステムは驚異的エネルギーを生み出し得ることを認める必要があるという。その根源を過去の日本と同じ、直系家族構造(長子相続と不平等な兄弟関係)にあると分析する。

 

(22)長谷川 慶太郎 『中国大原則の末路 日本はアジアの盟主となる』

(東洋経済新報社 2015年7月 本体1500円+税)

長谷川慶太郎氏は、ソ連崩壊を予測的中させた共産党に深い洞察持つ国際エコノミストである。私も数年間、直接朝食会でお話を伺ったことがある。「新常態」とはソ連末期に似て、新聞報道以上に中国の経済は悪化している。日中冷戦に敗れ、「日中友好」に戦術的転換を始めた。AIIBは、「窮余の一策」で成功しない。

 

(23)宮本 雄二 『習近平の中国』

(新潮新書 2015年5月 本体760円+税)

宮本雄二氏は、元駐中国大使(2006~2010年)。一般に「情報公開」をしない中国

を公開情報だけで実相知るのは難しい。大使経験の宮本氏自身、中国を理解することは実に難しいと述べる。猛烈な反腐敗闘争、戦後秩序を揺さぶる外交・軍事攻勢、急減速する経済等共産党独裁超大国の内実を知る好著。

 

(24)田原総一朗責任編集、竹中平蔵・榊原英資『絶対こうなる!日本経済 ここが正念場』(アスコム 2015年7月 本体1100円+税別)

竹中氏は、「こうすれば日本経済は成長する」と自信もって断言する。榊原氏は、「日本経済は成長しなくてもよい」と平然と言い放つ。日本人はどう考えるべきか? アベノミクスはどう評価するか、世界経済はどう評価するか、日本経済はどうなるかの徹底討論をまとめた本。私自身は日本の成長を志向する。

 

(25)BBT大学学長 大前 研一『低欲望社会-「大志なき時代」の新・国富論』

(小学館 2015年4月 本体1500円+税)

タイトルに惹かれて読みました。日本は世界に先駆けて、人類がかつて経験したことのない「人口減少+低欲望社会」が出現した。何故、どうすべきかを提言。国土の均衡ある発展は既に達成された。都心回帰した人が週末田舎で遊ぶのが未来と言う。私が英国で見た姿に近い。ドイツ・スイスの高度職業教育に学ぶ大学改革も提案。

 

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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