佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2017/07/04 経営幹部の皆様には、BI(ビジネス統合知性)特集を組んだ『BIP総合研究所ジャーナル』と、冨山和彦『AI経営で会社は蘇る』を是非読んで欲しい!!

 今回は、BIとAIというキーワードでBIエッセイを執筆します。

 6月中旬にBIP()は、『BIP総合研究所ジャーナル』を創刊し、上場企業・大企業・中堅企業1,500社のトップに向けて発信しました。エッセイ読者の皆様にも広く読んで頂きたいと思い、弊社ホームページに掲載致しました(トピックス記事はこちら)。

 ジャーナル誌の中で紹介した「ハーバートビジネススクール(HBS)がBI(ビジネス統合知性)に大転換した」という特集記事が話題となっています。

また、経営幹部の皆様には、今年3月出版された冨山和彦氏の著書『AI経営で会社は蘇る』を是非一緒に読んで欲しいと思います。この著書は、AI・IoT時代の産業と経営を具体的に論じた素晴らしい経営書です。

<1>  統合知性で未来を切り開く時代~ハーバード・ビジネス・スクールのBI(ビジネス統合知性)大転換から学ぶこと~

BIP_J_1

 6月に創刊した『BIP総合研究所ジャーナル』の中で、私はハーバード・ビジネス・スクール(HBS)が、統合知性(Integrative intelligence)に大転換したことの経緯と意義を紹介しました。BIP()設立の基本立脚点であるBI(ビジネス統合知性)の普遍性を世界的に確認できた嬉しい出来事でもありました。

 「世界トップレベルのビジネススクールであるハーバード・ビジネス・スクール(HBS)が、MBAのポリシーとカリキュラムを変更したのです。リーマンショックの深い反省の上に、過去のケーススタディを中心に知識を増やすこと(Knowing)に重点をおいていたのを、実践の場を増やすこと(Doing)へとカリキュラムを統合知性(Integrative intelligence)重視に大転換したのです。アメリカの実践的姿勢は素晴らしいものですね。」(参考文献1)

図2

図 上場企業の売上高規模別構成(『四季報』よりBIPで簡易分析)

 「最近、BIPが『四季報』の企業情報を分析した結果、東証上場企業約3,000社の内、売上高100億円未満625社(21%)、100億円以上~1,000億円未満1,499社(50%)と中堅企業が多数を占めていることがわかりました。1,000億円以上の大企業は852社(29%)というのが日本の現状です。多くの上場企業には、売上高1,000億円企業、1兆円企業を目指してほしいと念願しています。」(参考文献1)

 BIP()は、ビジネスモデル・イノベーションと「働き方改革」等マインド・イノベーション、プロセスイノベーションを通じて、上場企業・大企業・中堅企業のビジネスイノベーション支援に取り組んでいます。

 

<2>  AI・IoT時代の経営書~冨山和彦『AI経営で会社は蘇る』

 冨山氏は、この著書の目的について冒頭部分で以下の通り明確に「経営書」と述べています。

AI(Artificial Intelligence:人工知能)IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、ビッグデータ、あるいは第四次産業革命というバズワードが、毎日飛び交う今日この頃である。・・・(中略)・・・しかし、世の中の動きが激しく見えるために、こうしたバズワードが、産業的、さらには経営的に本当はどんな意味を持っているかという、私たち経営に関わる者にとって、もっとも大事な問いが見えにくくなっているようにも思う。そこで、本書は、あくまでも「経営書」として、こうしたバズワード的、ブーム的な現象を、それがもたらす経営上の本質的な示唆としてとらえ直すことを企図している。」(参考文献2)

 目次が要旨になっています。経営幹部の皆様は必ず読みたくなる最近のキーワードが並んでいます。その骨子記載で本書の紹介と致します。

第1章 これがAI革命の真相だ

 【デジタル革命が「バーチャルの世界」から「リアルの世界」へ】

  ・IBMからウィンテルへ〔第一期:コンピュータ産業〕

  ・ソニーからアップルへ〔第二期:BtoCのAV機器・通信関連産業〕

  ・第三期:いよいよ「リアル」で「シリアル」な世界へ

  ・自動車、機械、重電、建設、サービス業、農業、そして全産業へ

 【「稼ぐ」構造が根こそぎ変わる】

 【産業革命の核心はAIの進化と「S(シリアス)の世界」】

  ・限界費用ゼロビジネス化は「ネットビジネス」の終わりの始まり

  ・「ビッグデータ」と言うけれど「金の匂いのするデータ」は希少

  ・IoTで集まってくるデータを食べ、進化するAIが「Sの世界」を変える

 【AI革命(≒大自動化革命)ではタブーの少ない日本に勝機あり】

  ・グローバル化の遅れと人手不足が有利に働く

  ・医療、介護、接客は自動化の効果が絶大

  ・鉄腕アトム・シンドロームの日本のAI研究者のリスク

 【オープンイノベーションとブラックボックス化】

  ・最後まで外からもってこられないのが得意分野

  ・AI革命の果実は中小企業や異業種にも

第2章 なぜ日本企業が有利なのか

 【ハードとソフトの融合が焦点に】

  ・「Sの世界」では、「Cの世界」の勝者の遺伝子が致命的欠点に

 【ハイブリッド経営システムを構築せよ】

  ・オープンシステムとクローズドシステムの統合

  ・「自前主義」との戦いは人間本性との戦い

  ・トップの関与が成否を分ける

 【モノづくり日本にチャンスあり】

  ・アメリカのトップAI研究者がトヨタへ電撃移籍

  ・ホンダのASIMO(アシモ)の時代がいよいよやってくる?

  ・自動運転時代の覇者は、グーグル? 自動車メーカー? それとも?

  ・「リアルな世界」でも強いアマゾン

 【ローカル型産業、中小企業にはもっと巨大なチャンス到来】

 【ターゲティング型の産業政策はもはや通用しない】

第3章 日本企業がとるべき戦略

 【天才技術者を雇うには】

 【一国二制度で異質なものと共存する】

 【プロ経営者の改革がうまくいかない理由】

 【リアルキャピタルからヒューマンキャピタルへ】

 【産学連携で人を育てる】

  ・基礎研究と実用化は“車の両輪”

  ・大学が自ら稼ぐ組織に変貌を遂げる

第2章 AI時代のリーダー像・働き方

 【分断される「Gの世界」と「Lの世界」】

  ・昔のサラリーマンが海外で活躍できた理由

  ・国の経済の7、8割はローカルな産業が占める

 【真のグローバル人材を目指すには】

 【AI時代に残る仕事、なくなる仕事】

  ・子会社へ自ら出向してマネジメント能力を鍛えよ

  ・中間管理職の8割はいらない

  ・ローカルファーストな生き方、働き方が輝きを持つ時代の到来

 最後に、現在のAIの基礎知識を学ぶ良書を2冊紹介します。東京大学准教授 松尾豊氏の著書『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』、そして東京大学名誉教授 西垣通氏の著書『ビッグデータと人工知能』です。

 

以上

 (参考文献)

  1. BIP株式会社『BIP総合研究所ジャーナル』(2017年6月)http://www.bi-p.co.jp/?p=7182
  2. 経営共創基盤代表取締役CEO 冨山和彦『AI経営で会社は蘇る』(文藝春秋 2017年3月)
  3. 東京大学准教授 松尾豊『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』(角川EPUB選書 2015年3月)
  4. 東京大学名誉教授 西垣通『ビッグデータと人工知能』(中公新書 2016年7月)

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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