佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2018/01/09 “統合知性”で『富国革新』に貢献する-明治維新150年に思う

 皆様、新年あけましておめでとうございます。
 明治維新150年の今年、BIPは、月5日に創立11周年を迎えました。
 今後共、ご支援、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。


 明治維新150年の年頭にあたり、歴史的視座で個人、会社等の歴史的ミッションについて考えてみました。

(1)  人生100年時代~150年の歴史的視座がくれる洞察と創造を大切にしたい

 エッセイ「年末年始におすすめの本21冊」(参考文献1)を執筆する機会があり、年末年始に多くの雑誌、新聞をじっくり読みながら、いわゆる歴史的視座の大事さを痛感した次第です。

 平成天皇の2019年譲位が決定したことも時代の大きな変化を感じさせる影響があると思います。

 1月7日よりNHKで大河ドラマ『西郷どん』が始まりますが、西郷隆盛関連本の刊行は過去最高で100冊を大きく超えるそうです。日本人の関心の高まりが窺えます。江戸時代からの通史の中で、日本と世界との関連を見直す好機だと思います。(参考文献2)

 個人的には、昨年6月に母校宮城県古川高校の1年生男女約250名に進路についての講演をする機会があり、18歳で高校を卒業してから50年の人生を送っている先輩として、少なくとも50年間の歴史的視座に耐える話をしなければならない場面に立たされたことも、重要な出来事でした。

 おそらく、私が日本人に歴史的視座の重要性を感じている理由は、現実に迫った人生100年時代の到来にあると想像しています。幼児期の死亡率を調整すると、女性の平均寿命は90歳、男性は84歳にもなります。日本人の25%が100歳以上生きる、人生100年時代が到来したのです。人類にとって初めての人生100年民族は日本人になるでしょう。

(2)  BIPの新ミッション~“統合知性”で『富国革新』に貢献する

 人生は縦糸と横糸の織物の様です。
図1

 BIPの創業は、2007年1月5日です。「第2・第3の成長を共創するパートナー」を事業ビションに掲げ、たった一人で立ち上げました。2014年より専門家メンバーを増やし、現在では「専門家プラットフォーム」へと進化しています。

 BIPの2018年重点方針を策定するにあたり、明治維新150年の視座からの新しいミッション設定の重要性を認識し、創業者として「“統合知性”で『富国革新』に貢献する」と決めました。(参考文献3)

 なぜだと思いますか?

 第1は、人生は、縦糸=マクロ政治・経済、技術と産業、社会・制度、意識等に強く左右されることを痛感したからです。私の学生時代には、インターネットを起点とした第三次情報通信革命や新しい産業、職業はまだありませんでしたし、想像さえ出来ませんでした。

 人生は縦糸と横糸の織物ともいえますね。自分でコントロールできないことを縦糸、自分で選択できることを横糸と考えます。常に、縦糸の歴史への洞察と未来への観察が大切だと思います。

 第2は、今の日本が明治維新当時と類似した状況で、困難な時代環境に直面していることが共通しているからではないでしょうか?

①    今の日本は新冷戦と言える地政学的安全保障危機にあります。北朝鮮による核開発、ミサイル発射と拉致、中国による尖閣に続く沖縄支配への動き、ロシアの北方領土不法支配、韓国の竹島不法占拠等。日本領土への直接的脅威となる大陸隣国と対峙しつつ侵略を阻止し、一方で活発な交易をしなければならない、したたかな英知と大国の地位を担う経済力、防衛力が必要です。

戦後も米中秘密協定による日本抑止という驚くべき事実が直近まで続いていたことが判明しています。(参考文献4)ようやく2017年末に米国トランプ政権は中国、ロシア等を歴史修正主義国と正式発表し、日本始め同盟国との関係重視を鮮明にしました。米国が、日本を最大脅威として来た100年を超える歴史がやっと変わる可能性が出てきました。米国とは日米同盟の自発的実行力が必要な時代ではないでしょうか?

 日英同盟を締結した明治の先人の厳冬に立つ思いが伝わって来ます。

②    日本人は「絶滅危惧種」と言えるほど少子化が深刻です。100年後、日本民族は約5000万人になる可能性があります。(参考文献5)将来の消費者、労働力、納税者となる若者、子供が激減しています。私たち団塊の世代は、1年に230万人生まれていましたが、最近は100万人以下に激減しています。(参考文献5)現政権は、初めて1億人と具体的目標を掲げました。結婚、多産家族、子育て支援の世論と制度が実現できるのでしょうか?

明治時代に日本政府が人口政策として、海外への日本人移民政策を推進し頓挫した歴史から、戦後の人口政策は何を学ぶべきだったのでしょうか?(参考文献6)

③    昨年は、「エリート」と「メディア」の忖度によるフェイクニュースと国民によるSNS、雑誌、出版等による反論が活発に展開されました。メディア間というよりは、主要メディアと国民との言論空間の歴史的戦いが展開されました。欧米だけでなく、日本のメディアの多くもフェイクニュースが暴露されながら、反省がありません。第四の権力=主要メディアの多くは、自社の主張で編集、印象操作し、国民の選択を奪い、民主主義の蔑視・破壊を続けています。

デフレを一層悪化させた日銀、財務省、与野党政治家、学識者等の「エリート」に忖度したのは主要メディアでした。敢然と「エリート」に忖度しないで、猛批判の中で国民の窮乏を打開するアベノミクスを、国民の支持を得て実施し、実際に経済回復をしつつあるのは安倍総理だったのが歴史的事実となりました。昨年の流行語大賞「忖度」は、皮肉にも主要メディアによるフェイクニュースの存在を国民に知らせる効果となったようです。「エリート」の権力・権威と「メディア」の忖度による人災によって国民を苦しめることを二度と起こしてはなりません。

 明治政府は、五箇条の御誓文第一条で「万機公論に決すべし」を掲げ、国会を開設し、新聞も活発になりました。メディアリテラシーを自分で持つのが大人は当然ですが、学校教育でもきちんと民主主義の基礎として教育すべきではないでしょうか?

 明治のスローガンは、「富国強兵」「殖産興業」「和魂洋才」等と言われます。
 私が考えたのは、「富国革新」「和魂統才」「大志先取」等です。革新は、ナショナルイノベーション、ソーシャルシノベーション、ビジネスイノベーション全体が含まれると思われます。日本はまだまだ成長する国家であるべきだし、成長可能だと考えています。

 BIPは、「統合知性(BI ビジネス・インテグレイテッド・インテリジェンス)の力で事業革新(BI ビジネスイノベーション)に貢献する」を新ミッションに掲げます。

 日本、世界すべての人類の知性を組み合わせ統合する必要があります。技術、産業、軍事、情報等スピードの速い時代です。先取しなければ、総取りされかねません。第3次産業革命では、残念ながら米国、中国、韓国等に負ける悔しい現実を体験しました。第2次工業革命で先進国に追いついた慢心と各国の反撃を甘くみたのが原因だと思います。

  明治維新150年の年頭に当たり、皆様も歴史的視座で個人、会社等の歴史的ミッションを考えてみてはいかがですか!?

(3)  次世代を大切にした三喜人生を楽しむ

 人生100年時代とは、二毛作時代、三毛作時代という方もいますね。

 参考までに、私個人の現在のビジョンは、次世代を大切にした「三喜人生(働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び)」を楽しむこと。モットーは、「笑顔、夢、朋」です。(参考文献7)

 今、人生のロールモデルを一人挙げるとすれば、現在は、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智(北里大学特別栄誉教授・女子美術大学名誉理事長)です。高校教師から研究者に転換してノーベル賞受賞。2億人を病魔から守る産学連携の生き方。「美」は心の栄養、と美術をこよなく愛する方です。2冊の本『大村智 – 2億人を病魔から守った化学者』(参考文献8)『人生に美を添えて』(参考文献9)を是非お読み下さい。

 時節柄、ご自愛の上、健康で実り多い1年であることを祈念しています。

以上

<参考文献>

(1)佐々木昭美のBIエッセイ2017.12.05「恒例! 年末年始にお薦めの本21冊~ 新年は明治維新150年」http://www.bi-p.co.jp/?p=7798

(2)作家 猪瀬直樹、国際日本文化センター准教授 磯田道史『明治維新で変わらなかった日本の核心』(PHP新書 2017年11月)

(3)BIP総合研究所『総合研究所ジャーナル』http://www.bi-p.co.jp/?p=7182

(4)ハドソン研究所中国センター長 マイケル・ビルズベリー『China2049 秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」』(日経BP 2014年9月)

(5)大正大学客員教授 河合雅司 『未来の年表 人口減少でこれから起きること』(講談社現代新書 2017年6月)

(6)拓殖大学客員教授 河合雅司 『日本の少子化百年の迷走 人口をめぐる「静かなる戦争」』(新潮選書 2015年12月)

(7)佐々木昭美のBIエッセイ2012.1.30「2012年『三喜計画(働く喜び・学ぶ喜び・遊ぶ喜び)』を作りませんか?!」http://www.bi-p.co.jp/?p=316

(8)馬場錬成 『大村智 – 2億人を病魔から守った化学者』(中央公論新書 2012年2月)

(9)大村智 『人生に美を添えて』(生活の友社 2015年7月)

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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