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2022/10/13 「フィリピン スービックだより」第29回 3つの新プロジェクト

bn_nakazawa

こんにちは。BIPコンサルタントの中沢です。

10月ですね。日本は急に寒くなったと聞きました。季節の変わり目、ご自愛ください。ここスービックではようやく雨季が終わり、毎日青空が見えるようになりました。これからクリスマスに向けてさらに活気づいてくるいい季節になります。

この3ヶ月もまたいろいろありました。

26で、協創支援プロジェクトとしてオンライン英会話サービスを作っているお話を紹介したのですが、このパートナーの方、フィリピンのスービックが気に入ったということで当初予定になかった自身のフィリピン現地法人まで作ってしまいました。私としても現地法人立ち上げのサポート実績ができよい経験となりました。

27では2020年夏の日本行きがコロナのおかげで2年延び、やっと日本に行けた8名のフィリピン人のことを紹介しましたが、今回の一時帰国は良いチャンスと思い、会いに行ってきました。元気な姿を見て一安心しました。これからが本番、いろいろ厳しいこともあるはずですが、頑張って欲しいです。また、メタバースなども活用したコミュニティの中で、彼らのちょっとした悩み相談の相手などできたらいいな、等と思いました。

SU-GAPO(スーガッポ)Project:癒し、応援する!

このコミュニティ構想(リアルとその補完のバーチャル)のお話は前回のコラムで「スービック村」としてご紹介しました。この時はまだ具体的な動きとしてはスタートしてなかったわけなのですが、先月、最初のアクションとして「インパクトのある映像を作る」をスタートしました。

マニラ在住日本人の友人の映像ディレクターとカメラマンが来てくれて、4日間の行程で撮影しました。事前に行政の観光課に協力を求め、撮影の間つきっきりでサポートしていただきました。ビデオの内容はスービック村のコンセプト「癒し、応援する。」を具体的なショートストーリーで表現するというものです。私はスービック村村長という役割で言われるまま演技することに集中したのですが、そこは完全素人。結構ダメ出しがありました。この時、クリエイティブ側の人間の「こだわりの強さ」というものをすごく感じました。「もういいじゃん」と何度思ったことか。でも実際に録画された映像を見て、そのこだわりが出来に左右すると思えてからは、かなり素直に言うことを聞いて改善できたと思います。アウトプットは3分程度のビデオになる予定ですが、今からものすごく楽しみです。4日間がたった3分になってしまうんですか!?という思いもありますが(笑)

01_SU-GAPO

ちなみに、これまでスービックという固有名詞一つをハイライトしてきましたが(そもそもコラムのタイトルも「スービックだより」)、新しいプロジェクト名を付けました。スービックは地理的にはすぐ隣に広がるオロンガポ市に囲まれています。スービックで働くほとんどのローカルの人はオロンガポから通勤しています。そんなわけでこの地を一体としてコミュニティにしたいと思っており、今回スーガッポ(SU-GAPO communityという名前を作ってコミュニティの名前(=プロジェクトの名前)にしました。SubicOlongapoを単純にくっつけてみたということですね。結構気に入っています。

つい先週は商工会の集まりでも、だれも頼んでいないのにマイクを借り、スーガッポプロジェクトを紹介しました。機会あるごとにSU-GAPOを連呼し、地元にこのSU-GAPOを浸透させたいです。

というのも、当たり前ですが、地元の協力なしで成り立つわけがないからです。そして、そんな協力をしてもらっていると思える瞬間が、幸せを感じる時なのだと自覚しています。この思いは、特にこのiYESの仕事を自分で始めてから強く思うようになりました。

ということで地元にはお世話になってばかりという思いで過ごしてきた私ですが、コラムの後半は、この地元に多少なりとも貢献できるぞ!という思いでスタートしたばかりの二つのプロジェクトについてご紹介したいと思います。

Bukas(ブーカス) Project:子供の計算能力を高める!

Bukasはタガログ語で「明日」。あれこれ考えて作ったフレーズがBoost Up Kids Academic Skills。プロジェクトでやりたいことをうまく表せたと思い、自己満足した瞬間でした。その後、Bukasには「明日」だけでなく「未来」とか、「開かれている」といったような意味もあると教えてもらい、ますます気に入った名前です。

具体的にはフィリピン人が最も苦手なことの一つ、算数の計算能力を高めよう!というものです(子供対象)。

私はこの仕事を始める前は製造工場のマネジメントをしていました。製品の不良率計算、部材の在庫数確認等々、算数が必要な場面はそこそこあります。しかし、簡単な計算ができないとかパーセントという概念が理解できていないなどの、算数音痴のスタッフが結構いたことに驚いたものです。そしてその後、この算数嫌いはフィリピン人の定番自虐ネタの如くしょっちゅう聞くことになりました。ただ、ジョークとして笑っている分にはいいですが、このままではいけないという危機意識も。

02_Bukas

この状況を改善したいということで、日本の子供で実績のある某トレーニングスキームを導入し底上げを目指すプロジェクトをスタートしました。市長、そして市の教育課にプレゼンし、オロンガポをフィリピンのモデル都市とし、将来はフィリピン全土への展開を目標にしよう!……と珍しく大きく風呂敷を広げてみました。

現在、30校程度ある小学校から3校の公立小学校をトライアル校として選んでいただき、トレーニングのビフォー/アフターで効果測定を始めるところです。使うガジェットの数、そもそもマネタイズの方法など、これからいろいろ課題が出てくるはずですが、もう何度も出てくるフレーズ、そう、「やってみなければ」、「やりながら修正」を実行していきます。

GoGo NihonGo! Project:日本語を教え日本で活躍いただく!

GoGo NihonGo! Project。こちらはタイトルから容易に想像できる内容かもしれません。日本語を勉強して日本に行こう!というものですね。ひねりは日本語の語とGo!

このプロジェクトもまた、行政とのコラボで進めています。大元の構想は13回のコラムで一度紹介していました。2019年のことです。この時は行政に人材の募集や、教育費用のサポートをお願いできないかと持ち掛けていました。この後パンデミックがやってきて立ち消えになったわけです。

それから3年経ってしまいましたが、再度行政にアプローチ。教育費用の点を別スキームで解決できることで、すごく前のめりになっていただけています。

日本語トレーニングに関しては、以前は対面授業の一択で考えていましたが、アフターコロナの今、基本はオンラインを考えています。ただそこで、同じオンラインでも個々がそれぞれ自宅などから参加するのでは、さぼる人間が必ず出てくる、等といったネガティブなことがフィリピン人側(行政)の口からでます。そして、ならば場所を用意して集合させ、監督しよう!などの対策が同時に出てくるなど、コラボの価値を感じています。

03_GoGo NihonGo

前回と違い、今回は日本側のパートナーを持てたことが大きい。これもパンデミックの中でも少しずつチャレンジし続けたことで繋がったものと考えています。日本での仕事の分野は限られているのですが、そのことでより日本での自分の姿がイメ―ジでき、より頑張れるのではないかと思っています。オンラインでの教授法もこの2年でだいぶ経験値を上げたと思います。

多少なりともオロンガポ市の雇用に寄与できるという思いで、頑張って進めたいと思います。

 

以上、今回はスタートしたばかりの3つのプロジェクトについてご紹介しました。引き続き進捗をご報告しますので、今後のコラムをお楽しみに。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた次回!

 

スービックについて

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thumbnail_nakazawa中沢 宏行(なかざわ ひろゆき)

コンサルタント(海外進出・海外ビジネス支援、人材育成研修・組織マネジメント)

フィリピンのスービックにて語学学校事業を中心に活動中の中沢が、現地の実情や海外ビジネス支援、語学・企業研修についてのコラムを開始。
海外進出や海外ビジネスに興味のある方、語学研修や海外企業研修をご検討の方に役立つ情報を発信していきます。

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