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2013/01/07 第15回「経営戦略 シリーズ①(石黒啓司)■変化に順応する企業が生き残る(恐竜は何故絶滅したかに学ぶ)」

前回まで、仕事力アップシリーズをお送りして来ました。
今回からは少し視点をレベルアップした、経営戦略シリーズをスタートします。

第一弾は 『 生き残る企業 』 の必須条件である 『 変化に順応する大切さ 』をテーマにお送りします。

先ずは、過酷な変化を遂げる自然界で生物が生き残るのに何が重要であったか・・・
ダーウインの言葉をヒントにした次のチャートをご覧ください。

コラム

ダーウインの言葉を、いきなり企業と対比するのは乱暴ですが、学ぶべき要素として真摯に受け止めてみました。
何故、あの強靭な恐竜が滅亡したのか、億年単位で生き続けたシーラカンス、そしてガラパゴス諸島では草食と海草食に分かれてまで生き残った陸イグアナと海イグアナ。
これらの生物は正に『変化に対応』して生き永らえた典型です。
急に島に取り残され、一番大切な食物の変化に対応したからこそ生き延びた訳です。

企業に関しても同じことが言えます。
規模の大きさ、様々な強み、頭脳、知識、知恵・・・設備や組織、人材など企業の力を測る要素は多くありますが、ここに驕りが生まれ、それに満足していると常に変化する市場に足元をすくわれてしまいます。

この激動の時代を生き抜くこと上で一番必要なのは、『変化を常に把握し的確に順応する』 ことであり、市場を常に観測する体制、そして変化にフレキシブルな考えを巡らす経営対応が大切だと私は考えます。

屁理屈よりも、至近な例で分かり易いApple を次のチャートに整理して見ました。 以前の日本企業は、垂直統合で、開発、商品設計、製造、販売までグループ内で所有するのがプロパティだと言う考えが多かったように思います。  しかし、IT 企業から始まった新しい考え方、それはアウトソーシングすることで、自社を身軽なフットワークで運営する経営スタイルです。

これも周囲の環境変化(アジアの急伸、OEM、ODM、EMS)にいち早く気付いて、その変化に乗ってシンプル+スピード経営に成功した例と言えるでしょう。

コラム

更に、これらを商品企画に当てはめてみると下記のチャートになります。

ここでは社内の各部門(商品設計・製造部門・販売部門)の保守的な意見や Excuse に左右されない、今ふうに言えば『決してブレない真の商品戦略を実現する』 ・・・のが重要です。

社内事情に苛まれず、市場やカスタマの動向・新しい需要などの 『 変化への対応を優先する商品企画 』 が不可欠な要素だと痛感します。

コラム

以上、ちょっと理屈っぽい第一弾になってしまいましたね。
でも、今後の日本経済を再活性化するにはこのような変化にダイナミックにSpeed で対応する姿勢が問われているのではないでしょうか。

今回はかなり偏った面があるかも知れません。
皆さんからのご意見も伺えれば幸いです。

thumbnail_otsuka石黒 啓司(いしぐろ けいじ)

コンサルタント(商品企画、マーケティング、仕事力改革)

今の日本、政治・経済の停滞の中、特に企業の元気がありません。構造変化への対応、新しい挑戦の欠如が原因と痛感しています。 これらの打開には先ず、戦略力、創造力・統率力などの仕事力が必須。至近な実例を元に仕事力&元気玉の復活を目指して発信します。

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