佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2007/10/25 講演・セミナー内容の刷新で考えたこと

 ホームページの「講演・セミナー」の内容を改善、充実しました。

 今回の刷新の際に2つのことが念頭にありました。


 一つは、「プロダクトアウトからデザインイン」への志向が大切だということです。

 やむを得ないこととはいえ、最初は「伝えたい」という思いが先行したところから出発しました。今回、基本テーマについてお客様のニーズに出来る限り応える視点で評価し直し、タイトル、内容を編集し直してみました。

 講演が増加しつつありますが、その際必ず評価とそのフィードバックをお願いしました。各社で立派なアンケート評価を実施してくれた所もありました。

 主催者、講師、受講者3者の思いと結果の評価は、一番大切な行為と思っています。事前の内容打ち合わせが2回、評価の意見交換が1回、講演当日のQ&A、実は全体として4回の意見交換を行っています。
 幸いにも総じて好評ですが、講師である私も大変学ぶことが多いと思います。

 講演・セミナーは、大変時間とパワーの要する「意・情・知」の真剣勝負です。

 当初からデザインインの志向の大切さは理解していて、基本テーマをベースに主催者と事前打ち合わせしてカスタマイズすることで対応しようと考えていました。しかし、要望を良く聞いていくと30%から50%は、新しい調査・研究が必要であり、新しいプレゼンテーションの資料を制作することがほとんどです。都度、新しいナレッジの創造と思い、楽しんで挑戦しています。

 また、当然のことですが、当初想定の講師だけではニーズに応えきれないので、新規講師とのジョイントをコーディネートすることもあります。新しいパートナーシップの芽生えと喜んで、可能な限り対応したいとテンヤワンヤしています。

 
 もう一つ感じたことは、トップ層とミドル層の異なるニーズがあり、そのマッチングの工夫が必要だということでした。

 大企業では、部門自体が数百億以上の事業単位があり、部門責任者は中堅企業のトップと同様の役割を持っています。しかし、中堅企業のトップとは問題意識やニーズは異なります。規模は違ってもトップ層には、共通した問題意識とニーズがあることに気づきました。

 多様なビジネス研修が各社で数多く実施されています。BIPでは「第2,第3の成長による企業価値向上」をモットにしています。経営コンサルテイングの志向が経営テーマ中心になるのは当然ですが、トップ層とミドル層のニーズの違いを講演内容に反映するのが不明確だったと思います。

 日本企業は、トップ層と質量共に優秀なミドル層によって、企業成長が進化している傾向が強いです。外資企業の多くが、トップのポリシーとリーダーシップに大きく依存しているのと比較するとマネジメント構造が異なる現実があります。

 そこで、「講演・セミナー」のニーズを4つに整理し「ケーススタディと基本テーマ一覧」の関連を明示して、皆様に考えて頂く事例あるいは想定思考の一助にして頂きたいと思い、編集し直しました。


 この2年、私は社会経済生産性本部の「製品開発・事業創造イノベーター研究フォーラム」に参加しています。製造業、サービス業の大企業の事業開発部門70%と人材開発部門30%位の方が部長、課長クラスが中心に参加しています。


 私たちがよく知っている会社でよく知っているシンボリックな製品の開発のドラマとその中心リーダーの話を伺うことができます。そのリアルな実相は、極めて人間的要素の多い個人と組織の輻輳した歴史です。もちろん技術は常に世界レベルですが、リーダーの個性や企業の文化、トップの姿勢など、組織DNAの世界に渡る奥深さがあります。


 自社講師では聞けない他社講師の講演・セミナーの効用を私自身も毎月学び体験を続けています。

 BIPの講演・セミナーが、皆様の「未来との出会い、世界との出会い、成功との出会い」のお役に立てることを願って、生涯修業したいと思います。 

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