佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2008/07/24 今年1番の週末猛暑日。涼しい部屋でWeb時代の新聞スタイル考

 この1週間は、猛暑と多忙で週末は自宅で休養と決めていた。7月20日(日)は今年1番の猛暑日。TVを見たり、新聞を読んだり、昼寝をし、隣のコーヒー専門喫茶「フーデリア」でナンバーワンを愉しみ、文字通りゆったりした一日であった。夕食後、NHKTV大河ドラマ『篤姫』に心を揺さぶられ、その余韻の中でこのBIエッセイを書いている。

 私は、読んで興味ある新聞記事は1面単位で切り取って、しばらく寝かせている。本日20日(日)に切り取った記事を紹介します。皆さん、Web時代の私の新聞スタイルから何か見えますか?

(1)「ネットと新聞、どう連携?」の記事が、このエッセイを書いたキッカケです。


  (日本経済新聞(以下、日経と略称する) 2008年7月20日(日)朝刊 P.5)
 日経の国際取材記事“そこが知りたい”をよく読む。WSJ(ウォールストリート・ジャーナル)編集長であるロバート・トムソン氏が、ネットと既存メデイアをどう連携させるかというここ数年の愁眉の質問に応えている。

 「WSJの有料サイトの会員数は現在百二十万人。半年で2割伸びた。」「ネットに記事を載せると紙の新聞の購読が減るとの懸念がある。・・(中略)・・しかし、WSJの購読数は減っていない。」世界的影響力のある新聞社編集長による最前線の事実に裏付けられた発言は、ニュース性と同時にビジネス論に一石を投ずる価値ある情報である。

(2)新聞1面トップの紙面構成―左の読み物、下の編集コラムが面白い。



 新聞1面の右側紙面70%を占めるトップニュースは、短時間でみる。私は、購読している一般新聞3紙の左側読み物と下段の編集者コラムをよく読み、役立つ記事を切り取る。

 20日(日)1面左側の読み物のタイトルです。各社の個性あるコラムは省略します。

「地球を読む ―政策研究大学院大学副学長 白石 隆 “新福田ドクトリン”」(讀賣)
「ひらめき進化論 ―フォクシー社主 前田義子 “ものづくりにリスペクトを”」(産経)
「ザ厚労省 第1部 安心の老朽船2 “社保庁危うい出直し”」(日経)

何事も、ことの本質は単純ではない。報道イコール真実とは限らない場合もある。本物思考には、他人軸、時間軸、再取材軸など多様なアプローチの比較が不可欠である。

(3)日曜日に必ず読む書評欄



 読書の意味やスタイルは各人多様であるのは自明であるが、書評欄は人類文明に必須の“知情意”の食材ガイドのようである。私は、読書が3度の食事のように大好きである。英国の有名な世界的経済誌『エコノミスト』は書評欄を設けてから読者が増えたという、元編集長の記事を読んだ記憶がある。

「本よみうり堂 著者来店 林 真理子さん『RURIKO』角川書店」(讀賣 P.15)
満州から帰国し、トップ女優になった浅丘ルリ子さんを描いた「9割5分は創作」という作品の背景と時代の香りを語る。映画全盛時代の熱気と恋愛。華麗!

「読書 著者に聞きたい 東京成徳大学教授 深谷 昌志さん『父親―100の生き方』中公新書」(産経 P.11)
 お父さんは家庭でどう振る舞ったらよいかを、みんな悩んでいるという。明治以降の100冊の自伝を「子供の目から見た」父親像を読んで考えてみた結論は。柔軟!

「半歩遅れの読書術 英文学者 富山 多佳夫さん“挿絵を読む”」(日経 P.22)
 挿絵は、読まねばならない。挿絵を読者サーヴィスのための便法であると思ってはとんでもないと言う。楽しみや記憶が挿絵とともにある本が多い。合点!

(4)文化、科学欄は、各社の特徴があって面白い。



 新聞の文化欄・科学欄は範囲が広いせいか、テーマが多様であるだけに限られた紙面には各社の特技や取材力が見えてくる。取捨選択するのは、読者の気儘、勝手でよいと思う。

「Sunday Nikkei アート探究」(日経 P.25)
○瀬戸内寂聴 横尾忠則画 『奇縁まんだら』 “仁王立ちになった泰淳”
 最近は、毎週待ち遠しく楽しみなエッセイである。短編集でもあり、文藝小史かもしれない。武田泰淳の不思議な柔らかい個性と愛妻への想いが、目に浮かぶようである。瀬戸内さんの筆にかかると、男と女のどんな人間模様も自然で暖かい光が注ぐ。

「サイエンス 学び 」(讀賣 P.19)
○科学部長 小出重幸 『立体考差』 “海運なしに生存できない国”
  この20日、海洋基本法制定1周年を迎えた。21日は「海の日」である。日本人に非常に大事なことを冷静な記事で警鐘する姿勢に感謝したい。農耕民族意識が強い日本人に、海洋民族への意識変革の大切さを科学の力と歴史の眼で語る思いは熱い。

「音楽、文化」(産経 P.8,20-21)
○インタビュー 一青窈(ひとと・よう)さん 『明日の言付け』(河出書房新社)
 一青窈さんのアップの大きなカラー写真がすぐ目に入る。初の単行本の想いと歌の生まれる背景を教えてくれるという。彼女のフアンだけでなく、知りたいという気持ちになる。
○9月公開「大決戦!超ウルトラ8兄弟」に登場の「ダン=セブン」こと、森次晃嗣さん「24歳でウルトラセブン、30歳で隊長役、ウルトラマンレオに出演。」65歳の渋い写真の“ダン”は、どんな人間ドラマを表現してくれるのか。子供も、大人も楽しみだ。
○朝比奈隆 生誕100年記念特別演奏会
 「生涯現役を貫き、平成13年に93年の指揮者人生を全うした朝比奈隆。」100回目の誕生日9日に、大阪フィルハーモニー交響楽団の特別演奏会が開催された。「朝比奈隆の写真を掲げて、大喝采にこたえる2代目音楽監督大植英次」の写真が感動を伝える。
○井上陽水コンサート 「古さ感じさせないモダンサウンド」
 70年代の全盛期を彷彿させる伸びる歌声。デビュー40周年の心境は。「黒のサングラスにフォークギターという60年代のボブ・デイラン風の風貌が新鮮だ。」写真が物語る。

  私は、ニュースは既存メデイアである新聞中心の世代であるが、最近は少しずつグーグル、ヤフー等のWebニュースの便利さと広がりを使うようになった。しかし、新聞をやめる気持ちは今の所ない。読むスタイルは少しずつ変わってきているかもしれないが。本日20日(日曜日)1日の私の事例だけでは偏りがある可能性があるので、皆様は平日含め1週間程試してみて下さい。Web時代の新聞スタイルが見えてくるかもしれません。

以上

(追記)日経2008年4月26日(土)P.29の切り取りがあった。
 「新聞をヨム日」の4月6日、日本新聞協会がシンポジウム『もし、新聞がなくなったらー混迷時代の座標軸』を開いた。作家 瀬戸内寂聴さんの基調講演と5人のパネルデスカッションを特集している。本社主幹 岡部直明氏の署名論説もある。参考まで。

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