佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2013/10/28 私も11月26日(火)と12月10日(火)開催『ビジネスモデル設計演習』でお会いします!

いよいよ1ケ月後、事業リーダー実践塾の演習編『ビジネスモデル設計演習』を開催します。


第1日目 11月26日(火)  「ビジネスモデルキャンバスの使い方を知る」

第2日目 12月10日(火) 「ビジネスモデルを分析・設計・討論する」

来月11月26日(火)と12月10日(火)、高木講師が中心に私BIP佐々木も塾長として一緒に『ビジネスモデル設計演習』を2回夜学演習と交流会を実施します。19時開始ですので、業務を終えてから学習することができます。今年は、自分でビジネスモデル設計できるように演習とグループ討議で実践力を磨く特別カリキュラムを準備しました。皆様の大事な方に是非お薦め願いたいと思います。募集案内はこちら >> 10月8日より募集中です。

11月15日(金)まで早期申込割引もあります。既に申し込みが始まっています。定員もありますので、お早めにお申し込み願います。


※写真は昨年度講義の様子

(1)現代は、ビジネスモデル・イノベーション(BMI)競争の時代

図1 日本製品が占める国際シェア(参考文献4 妹尾賢一郎『技術で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』)

図2 ダントツ経営で高成長・高収益モデルを実現した日本国籍グローバル企業コマツ(参考文献5 坂根正弘『ダントツ経営』 )

何故、「ビジネスモデル」なのか? を改めて、その歴史的意義を理解して頂きたいと思います。

【ビジネスモデル・イノベーションは、経済戦争の中から創成されている】

1945年~1960年代 欧米の技術と競争力優位の時代。日本はその技術導入。

1970年~1980年代 日本の技術キャッチアップと競争力優位の時代。プラザ合意。日米構造協議。

1990年~ 2000年代 冷戦終了。欧米の反撃、新興国キャッチアップと競争力向上の時代。(打倒日本)

 

【ビジネスモデル戦争+マクロ政治経済戦争】

日本モデルへの反撃として、技術だけでなく経済戦争の土俵を変えるという戦略が米国(ビジネスモデル、円高)、欧州(ISO、EU)、新興国(資本主義化、リバースイノベーション)で実行された。

冷戦終結によって、共産主義から資本主義のグローバル化が広がり、先進国ゾーンでの相対的「ユートピア」をもたらした過去日本モデルを劣化させた。日本企業の多くは、経済戦争の現実への認識が遅れた。

【日本のマクロ政治経済の失政】

企業活動の基盤であるである日本の政治経済は、小泉・第1次安倍内閣以外は、与野党共に歴史的に破綻した社会主義的配分政策を競い、経済劣化と企業業績の衰退を助長した。加えて、デフレに対する日銀の金融緩和をしぶる政策は、デフレの長期化と円高を放置した。2012年第2次安倍内閣と2013年黒田日銀によって、デフレ脱却、円高是正、経済成長への展望が開きつつある。

 

(2)ビジネスモデルは「利益の推進力」!利益構造図(プロフィット・プール・マップ)」】

私は5年間にわたり、『企業業績を抜本的に変えるビジネススモデル創造の事例と理論』とタイトルで講義しました。ビジネスモデルは、顧客満足、競争力の源泉でありますが、経営的には明白に業績を抜本的に変えることが重要です。

私は、日本で大きな産業である自動車産業と情報通信産業を継続的に調査・研究しています。

「IBMビジネスバリュー研究所は二年に一度「グローバルCEO調査」を実施しているが、それによれば、2006年以降、あらゆる業界の企業経営者が革新的ビジネスモデルの構築を重点課題としているという。」(参考文献3)

かなり前から、欧米は日本企業の世界進出に対抗するため、競争と収益力の土俵を変えるビジネスモデルが経営の最重要課題として認識され、経営学での具体的実証研究と企業での果敢な挑戦がなされて来ました。下記の図をご覧下さい。(参考文献2)


※参考文献2 P28より


※参考文献2 P46より

アメリカの自動車産業が、自動車製造で収益が出でいないで破綻、再編に向かったことがよくわかります。自動車ローン、保険等ファイナンシャルサービスに依存していた状況が明白です。現在は、エコカーや新興国向け製品・サービス覇権をめぐる競争の時代に入っていますね。

PC産業は、ソフトウエアのマイクロソフト、プロセッサーのインテルが収益高いが、PC製造販売の収益性が低いのが一目でわかります。IBMに続き、NECもPC事業は中国企業レノボに売却、提携をしましたね。ご存じの通り、有力大手企業はDC、Saas等グローバルなクラウドサービス事業とモバイルブロードバンドサービス事業の競争に向かっています。

「事業は生きもの」とつくづく思いますね。事業リーダーは、現在事業のオペレーション能力と同時に次世代ビジネスモデル競争の先見力・創造力・実践力が求められています。

企業規模を問わず、事業リーダーはビジネスモデルを無視して成功はありません。事業リーダー実践塾演習編『ビジネスモデル設計演習』で多くの仲間と一緒に学んでほしいと念願しています。

以上


(参考文献)
1.寺本義也・岩崎尚人・近藤正臣『ビジネスモデル革命(第2版)』(生産性出版 2007年5月)
2.DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部編・訳『ビジネスモデル戦略論』
(ダイヤモンド社 200  6年10月)
3.DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部編・訳『ビジネスモデル 構想と決断」
(ダイヤモンド社 2011年8月)
4.妹尾賢一郎『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのかー画期的な新製品が惨敗する理由』(ダイヤモンド社 2009年7月)
5.坂根正弘『ダントツ経営』(日本経済新聞出版社 2011年4月)

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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