佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2009/01/13 新春に2009年の夢・計画を描きましたか?―個人編―

―家族・趣味・生活などを専門雑誌1月号と交信する―個人編

皆様の初夢は何でしたか?『元日から二日にかけて夜見る夢を初夢といい、中国で貘枕(ばくちん)といって夢を食う獣の絵を枕の下に入れて寝ると凶夢を見ないという風習から生まれ・・・室町時代には宝船の絵を枕の下に敷く』(家庭画報1月号42ページ)ようになったそうです。私は、今年の元旦夜はゆったりと眠りましたが、初夢は見ませんでした。その時は、自分で夢を描くしかないですよね。新春は、初夢、初志、目標、希望、計画などを考え、描く良い時期です。自分だけに秘めたる思い、早速友人や職場で語り合った目標などがあるでしょう。

個人の夢と仕事の夢の両方があると思います。今週は、個人編です。個人生活の目標や計画は、定期購読している専門雑誌を読みながら、楽しく考え、ヒントをもらうことがあります。定期購読しているということは、自分の好みや求める情報ガイドに近いと仮想しているからでしょうか。私の好みや希望が見え隠れしていますが、その語らいの一部を参考までに書いてみました。皆様は、どうしていますか?

(1)世界文化社『家庭画報』に触発され、家族の計画を考える

  ―〈新年特別企画 秋篠宮紀子さま〉〈新年を祝う、寿ぐ〉―

『ご家族の絆、通い合うおこころ』というテーマの“特別企画 秋篠宮紀子さま”を読みました。妃殿下として、妻として、母としての姿を紹介しています。TV、新聞等でご覧なっていると思いますが、秋篠宮紀子さまの真摯なお姿と温かな笑顔、「手話」での公務の笑顔、両殿下の記者会見での笑顔に和(なご)みました。3人のお子さまも、温かい家族の中で順調に成長されている姿を感じます。秋篠宮さまの著作『欧州家禽図鑑』に紀子さまが描いた挿絵(「パートリッチ・コーチン」という鶏)、秋篠宮さまの後押しもあって紀子さまが構成と翻訳をされた『ちきゅうのなかまたち』が紹介されており、忙しい公務の中で育む創作の一面を知り、敬意の思いを強くしました。また、ご成婚時のボンボニエール(秋篠宮さまのお印である「栂(つが)」の一枝と紀子さまのお印である「檜扇菖蒲(ひおうぎあやめ)」の一輪の花が仲睦まじく並ぶ)、お歌と納められるお短冊箱など貴重な品々が披露されています。皇族の姿から自然に学ぶ日本人は多いのではないか。

『家庭画報』は毎号、日本の文化・日本の四季を写真と言葉で伝えてくれています。見て、読んでいて日本人である誇りと幸せを感じるすばらしい映像雑誌である。1月号は、江戸おせち、祝いの折形、名器に生ける正月花、祝い菓子、かるたの系譜を紹介しています。 我が家も、玄関に花を飾り、和室の神棚に拝し、家長である私の発声で日本酒の御神酒で新年を祝し、おせちに集う。今年のおせちは、120点だったようだ。氷川神社に初詣。清々(すがすが)しさを味わい、今年もがんばろうという気持ちになる。

すべての家族・民族には、子供たちに伝えたいもの、積み重ねるものがある。2009年の我が家は、二女の就職によって、全員が自立した?大人同士の家族のあり方を探る初年度である。何がしかの試行を始めてみたい。

(2)小学館『和楽』で、日本の「こころ」(日本美術、日本芸能鑑賞)を楽しむ

  ―〈2009年「日本美術」で寿ぐ〉〈伝統芸能の若きスターたちにときめき!〉―

 美術館巡りは、旅行に次ぐ趣味である。『和楽』1月号は、『2009年「日本美術で寿ぐ」』を特集している。今、日本美術が人気のわけを探る手頃なガイドは嬉しい。『今、知るべき絵師はだれ?』として、江戸以前、江戸前期、江戸中期、江戸後期毎の絵師、画家を23名紹介しています。知らなかった絵師の名前が多くありました。『2009年注目の展覧会は?』の情報によると、2009年上期は近代日本美術と仏教美術が多いようです。まずは、調べ、計画練る楽しみを後押してくれる。

 『伝統芸能の若きスターたちにときめく!』は、未来を担う各分野の若きスターの魅力を伝えている。歌舞伎俳優 尾上松也、落語家 柳家三三、日本舞踊家 尾上青楓、狂言師 茂山童司、文楽三味線 豊澤龍爾、文楽人形遣い 吉田玉翔、太鼓奏者 坂本雅幸、箏(そう)奏者 市川愼、笛奏者 福原友裕、能楽師(東京) 狩野了一、能楽師(京都) 味方玄。
 若さは当然として、凛々しく、男の色気がある。この数年、歌舞伎、落語、文楽は生で味わった。2009年は広げるか、深めるか、成り行き次第としよう。

 昨年、家族旅行で訪れた日本の聖地「伊勢志摩」の特集も、思い出して楽しい。

(3)新潮社『波』で、じっくり読む教養本を選ぶ

  ―〈塩野七生「ローマ亡き後の地中海世界」刊行記念対談〉―

 本と同居する私は、新聞、雑誌書評を大切にしている。一生に読める本には限りがある。
英国経済誌『エコノミスト』は、書評誌面を新設して、世界的に部数を伸ばしたという。どういうキッカケだったか忘れたが、新潮社の月刊ガイド小誌『波』の購読が続いている。著者との対談やインタビューが、実に面白い。小説の創造力も面白いが、背景や事実の方が珠玉で奇なることを教えてくれる。1月号は、女性作家 塩野七生(ななみ)『ローマ亡き後の地中海世界』刊行記念対談。相手は、気鋭のイスラム研究者 東京大学准教授 池内 恵氏である。

 塩野「この本を書いた少し真面目な意図を言うと、こういうことがあるんです。日本人は、キリスト教世界とイスラム世界が、なぜこんなにうまくいかないのだろうと思っているはずです。もうちょっとお互いに歩みよったらいいのではないかと。でも実は、キリスト教とイスラム教には、十字軍の戦いだけでなく、過去にこれだけいろいろな対立があり、歩み寄るのが非常に難しいんだということを日本人に知ってもらいたかった。」
 塩野「・・・ヨーロッパ人は、この本で書いたように、イスラムの海賊に一千年の間、苦しめてられてきています。」
 塩野「要するに、法の精神がなくなるとどうなるのか。腕力が前面に出てくる。」
 塩野「・・・私が最もいけないと思うのは、身代金を払えないような普通の人々が拉致されることです。自衛力のない人たちが一番損をするのであって、彼らがどういう目にあったかを、一千年にわたって書いたのがこの本です。」(4~8ページ)

 今現実に起きているソマリア沖の海賊や中東紛争の根源の理解に、無責任・無知の発言や特定の立場による価値観ではなく、真実に光をくれるかもしれませんね。良書を選ぶ手間を厭わない読者に女神が微笑むと思いたい。今年は、雑学的好奇心は大切にしつつ、読む分野を選んでいきたいと思う。

(4)産経新聞社『モーストリー・クラシック』で、今年のコンサートを夢みる

  ―〈「第九」のすべて〉〈2009年来日アーテイスト一挙紹介〉―

 CD鑑賞の楽しみが広がってくる中で、生(なま)のコンサートを聞く機会が少しずつ増えてきました。クラシックは、音楽としての楽しみはもちろんであるが、西洋の背景文化や音楽家、指揮者、声楽家、オーケストラ等を知るともう少し楽しみが深まるかもしれないと思い、購読を続けている。遅れて参加したビギナーにとって、海外旅行ガイドと同じ位に必死に読んでいたが、最近は量が質を規定する(時間がかかる)と悟り、自分に寛容に接することにした。

『特集2 2009年来日アーテイスト一挙紹介』を読んだ。
 1.指揮者&オーケストラ 2.ピアノ&器楽 3.室内楽 4.オペラ&声楽 の4ジャンルで紹介されている。
 2009年は、オペラ、オーケストラ、ヴァイオリン等に触れる機会を夢みている。

『特集1 「第九」のすべて 永久保存版』が30ページ。
 2008年12月20日発売の企画のためであるが、私には少し準備が必要であり、今後に役立てたいと思う。

次週は、2009年の夢―仕事編―です。
以上

(付記)
趣味の第1である海外旅行と国内旅行は、馴染みの旅行代理店店長がもうすぐ2009年4月以降のガイドブックを郵送してくれるでしょう。未踏の国、地域を興味とカントリーリスク等の推移を見て計画したい。

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