佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2010/01/25 100回記念号:NTT東、IP収入が音声収入を逆転!IP(インターネットプロトコル)を友に、次世代IP(インテリジェンスプラットフォーム)『BI経営研究所』設立!」

 BIエッセイは2007年7月10日第1号を発信し、お陰様で今回のBIエッセイで100回目を迎えることができました。皆さまのご意見、ご感想、叱咤激励の賜物と心より感謝申し上げる次第です。これからもご愛顧願いたいと思います。

第1号は、「BIに恋をした!大手町にあこがれた!」のタイトルでBIPビーアイピー創業の思いを書きました。(詳細はこちら>>

今回第100号は、「IP(インターネットプロトコル)を友に、次世代IP(インテリジェンスプラットフォーム)『BI経営研究所』設立!」とBIPビーアイピーの今後の挑戦を紹介します。

 先週1月22日付日刊工業新聞1面トップ記事は、「IP系収入、音声を逆転」という見出しで、NTT東日本は、”2010年度でインターネットプロトコル(IP)系サービスの売上高が、音声電話サービスの収入を上回るとの見通し”を総務省に3月報告すると報道しました。

(1)NTT東、IP収入が音声収入を逆転!IP(インターネットプロトコル)を友に、次世代IP(インテリジェンスプラットフォーム)へ挑戦します

参考文献

 インターネットビジネスの世界で職業生活を初めて約20年近くになります。NTT東日本のIP収入が音声収入を上回るという記事は、関連する仕事に関わった一人として特別に感慨深いものがあります。

 村井純著『インターネット』・ニコラス・メグロポンテ著『ビーイング・デジタル-ビットの時代-』の予測が現実となりました。技術の変化と人間世界変化の両面を深く研究したお二人の慧眼を紹介したエッセイを昨年9月に書きました。(詳細はこちら>>

 地球上の個人、企業、キャリア、国家が投資したICT(情報通信)基盤は膨大なものとなりました。その結果、インターネットインフラはヒト、モノ、カネを運ぶ鉄道、飛行機、船の高速道と同じように情報を運ぶ超高速道として職場や自宅まで繋がりました。新産業革命と言ってもよいと思います。

 インターネットは、情報の断片(ビット)を送信し、アドレスの相手先で再統合して情報(インフォメーション)を伝えます。その約束を略称でIP(インターネットプロトコル)と言います。MBB(モバイルブロードバンド)の時代になりましたが、その基本は同じです。我々は、そういう意味ではIPを友として生活をしているのです。

 ところが、私たちは大きなパラダイムシフトに直面しています。新聞、雑紙、本の情報、文書、手紙などの情報、音声・映像の情報などすべての情報はデジタルデータ化されると単なる物理粒子ということでは同じになってしまいます。メール、写真送信、音楽ダウンロード、ゲームという便利な生活はもちろん、ヤフー、グーグル等の検索ポータルという情報収集面でも人類に飛躍的進歩を提供しています。

 ところが、情報の価値はどういう形や尺度で判断・評価するのでしょうか。2010年は、国民読書年です。本は蓄積された先行研究の知的財産ですが、読書低下が知力低下をもたらし、人間力・国力の長期的低下の一つになりつつあるとの危惧が現実化しつつあります。単純にインターネットのせいだけではなく、TV時代でも起きている現象のようですが加速しているのも事実です。世界的に新聞社、雑紙・本出版社などの減収、倒産が激増しています。

 次世代インテリジェンスプラットフォームの未来展望に強い関心を抱きました。情報(インフォメーション)検索ポータルと同時に次世代IP(インテリジェンスプラットフォーム)が絶対に必要ではないでしょうか。

 

(2)『BI経営研究所』設立と2つのPPP(専門家連携、公民連携)拡大強化への思い

BI経営

 BIPビーアイピーは、2008年2月より自社のIC(イノベーション&コーポレートガバナンス)研究会を毎月開催して2年経ちました。2009年6月よりMBB(モバイルブロードバンド)研究会も並行して実施してきていました。

 創立3周年を機に2つの研究会を統合発展させ、『BI経営研究所』を設立することにしました。『BI経営研究所』は限られた領域ですが、膨大な情報の海の中で役立つ海図や灯台となれば嬉しいと考えました。ささやかな歩みですが、次世代IP(インテリジェンスプラットフォーム)の一つとしてお客様に大きな支援になることを願っています。

 「BI経営」という言葉は、経営の王道を示す私の造語です。2つのBI、ビジネスインテグレーション(事業開発)とビジネスインテリジェンス(経営管理)の両輪経営を言います。その内容は、先週1月18日BIエッセイをお読み願います。(詳細はこちら>>

 そのためには多くの専門家(プロフェッショナルパートナー)の方々の協力が必要です。その場(プラットフォーム)を作りたいと思いました。公民連携(パブリック・プライベート・パートナーシップ)の力も必要ですね。両方を合わせて2つのPPPと呼んでいます。まだ新しい概念ですが、今後発展していくと信じています。

 次世代IP(インテリジェンスプラットフォーム)の一つとしてeラーニングが広い範囲で試行され、着実に進展しているように感じています。将来大きな流れになると予感しています。

事例として、2つの図を作ってみました。今年1月1日以降の新聞記事という公開情報を参考にまとめたものです。インターネットは即時的で簡単に情報提供できますし、編集加工も容易です。

【ケース1 売れる技術~時代によって変化する技術・ビジネスモデル戦略】
デフレ時代には、新しいニーズを掘り起こす技術・ビジネスモデルイノベーションが競争力の根源となっています。
ケース1図

【ケース2 成長する市場・顧客~グローバル企業とローカル企業の2分化】
1990年冷戦終了後20年で経済6極時代になりました。対象顧客の再定義が必須ですね。簡単に顧客マトリックスを考案してみました。
ケース2図

多くの皆さまが、IP(インターネットプロトコル)を友に、次世代IP(インテリジェンスプラットフォーム)を共に創造するパートナーであることを願っています。

以上

(参考文献)
1.『日刊工業新聞』2010年1月22日号第1面
2.村井純『インターネット』(岩波新書 1995年11月)
3.ニコラス・ネグロポンテ『ビーイング・デジタル-ビットの時代-』(アスキー 1995年11月)

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