【FC】「写真で見るマカオ・フランチャイズ・エキスポ」

コラム「ミニ講座」

2013/08/05　【FC】「写真で見るマカオ・フランチャイズ・エキスポ」

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■マカオ・フランチャイズ・エキスポに参加

2013年7月12日からの3日間、第5回マカオ・フランチャイズ・エキスポ（MFE）が開催されました。私が所属するフランチャイズ研究会（（一社）東京都診断士協会認定）では、毎年、主催者から招待されており、私も参加して来ました。
MFEを主催するのはマカオの政府機関であるマカオ貿易投資促進局（IPIM）、会場は高級リゾートホテルであるザ・ベネチアン・マカオです。今年のMFEは、合計161（うち政府・協会関係が16）の出展者を、14ヵ国（中国、日本、韓国、イギリス、ポルトガル、イタリア、フランス、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、台湾、香港、マカオ）から集め、来場者も1万7千人超えたようです。
【MFE2013のHP】http://www.mfe.mo/mfe2013/intro.php
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■カジノ頼りのマカオ経済（※各データは外務省（マカオ情勢）より）

マカオの経済は非常に好調です。2012年の名目GDPは約290億1,803万米ドル、実質経済成長率は9.9％となっています。マカオ経済において観光及びカジノ産業は大きな地位を占めています（GDPの約8割、政府歳入の8割以上）。2012年現在、マカオでは35ヶ所のカジノが運営されており、カジノ産業全体の売上げは約375億米ドルに達し、ラスベガスの約4倍の規模に成長しています。我々の宿泊場所として、主催者に準備していただいたホテルもカジノのある派手なホテルでした（写真左下：リオホテル）。
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このような経済環境の中、マカオ政府はカジノだけに依存しない、観光をベースにした経済発展を目指しています。マカオの観光資源は非常に充実しており、22の歴史的建造物と8つの広場を含む地域が「マカオ歴史市街地区」としてユネスコ世界文化遺産に登録されています。マカオ政府は、観光客を満足させる要素として世界文化遺産だけでなく、食事、ショッピング、リラクゼーションサービスなどの基盤を提供する機能をフランチャイズに求めていると思われます。
今年のMFEのテーマは、『Brand Expansion Continues, Business Opportunities to be seized』
直訳すると、”ブランド拡大は続く、ビジネス機会を捉え続ける”となるでしょうか。これまで取り組んできたことを更に拡大していこうとしているのでしょう。これからも、マカオ政府がフランチャイズの普及をバックアップしていくものと考えられます。
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■派手な前夜祭

開催前夜（7/11）には、盛大なレセプションがバンヤンツリーマカオで行われました。前半のフォーラムでは、基調講演とパネルディスカッションが行われました。
テーマは、『High-end Service Industries Triggering Business Opportunities』
直訳すると“ハイエンドサービス産業がビジネスチャンスの引き金を引く“でしょうか。
正直、フランチャイズとハイエンドサービスというものとの関係がピンときませんが、マカオを訪れる（お金を持った）観光客を相手に、より高級・高額なブランドのフランチャイズ（ライセンス）店舗の商品・サービスを提供して行くことで、マカオ経済を活性化させたいという意図なのではないかと思います。
フォーラム終了後には、出展者も交えたパーティーが行われました。非常に派手な演出とともに、豪華な食事とお酒が用意され、私もしっかりといただきました。

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■日本企業は、たったの1社

7/11には会場を視察しました。前夜祭に引き続き、盛大な開幕式に参加したあと会場を一回り。今回、日本からの出展者はHobson’sの1社のみでした。
アジア地域への進出を視野に入れている日本のフランチャイズ本部は多いと思います。しかし、マカオの人口は約58万2千人（2012年）であり、市場規模としては魅力がないのかもしれません。
ただ前述したように、マカオ政府はフランチャイズの普及をバックアップしていこうとしており、また、投資環境の整備や海外資本の誘致に積極的です。これからの進出地域として、「まずはマカオ」ということを検討しても良いのではないでしょうか。

今回の視察旅行では、マカオのあと香港でも1泊しましたが、そこで暮らす人々の生きようとする（稼ごうとする）強烈なパワーを感じました。ビジネス面だけではなく、文化や民族性など、様々なことを体験・学ぶことができました。
これからも、アジア圏におけるビジネスは重要なものとなることは間違いないでしょう。私自身も、これらの動きに注目していこうと思います。

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