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2015/01/05 第6回「経営計画書は夢を実現するためのツール」

皆さん、あけましておめでとうございます。昨年8月からコラムの連載を開始させて頂き、今回で6回目の連載となります。今年も皆さんの役に立つ情報をコラムの形で提供していきたいと思っています。本年もよろしくお願い申し上げます。

 

前回のコラムで、経営計画をつくるにあたって、経営者は自分の会社をどのような会社にしていきたいのか、会社を通して何を実現したいのかなどの思いや夢を経営計画書の中で明らかにしていくことの重要性について触れました。

 

経営者は経営計画書の中で自分の熱い思いや夢を語るべきなのです。その夢の実現には何十年もの長い年月が必要となるかもしれません。そうした長期の視点で、自社をこのような会社にしていきたい、事業を通してこのようなことを実現していきたいという思いや夢を経営計画書の中に描いて、社員と共有しましょう。

 

社員は経営者の夢に共感できれば、モチベーションを高めて仕事に取り組むことができます。しかし、遠い将来の長期的な夢やゴールだけでは、今何をすべきなのかわかりづらいので、中期的な目標を持つことが必要となります。そこで、経営計画書では、3年後の会社のあるべき姿を経営ビジョンとして描きます。夢の実現のためには、3年後には会社はこのような状態になっている必要があると、逆算して中期目標を設定するのです。経営とは、夢の実現を目指して、逆算して未来を創り上げていくものです。

 

目標には具体的な数字を盛り込むことも大切です。定性的な目標だけでは人によって解釈が異なってしまう可能性がありますが、数字はわかりやすく客観的です。3年後の中期目標を設定することで、その実現に向けてどのように事業活動を展開していくのか、戦略を構築し、中期経営計画書を作成していきます。PDCAを回すためにも、3年後の目標だけでなく、1年後、2年後の目標も設定します。特に初年度の1年間については、予算という形で詳細な目標・計画のブレークダウンをして策定していくことになります。

 

今の事業の延長線上で、年に数パーセント成長の計画を安易に作るのではなく、将来の夢の実現のための計画書を作るべきです。

 

今はまさに年の始めです。皆さんも、年頭にあたって、今年の目標や計画を立てたことと思います。目標を思いつきで立てるのではなく、将来の夢の実現に向けて今年の目標や計画を作れると良いかと思います。自分の人生の夢を明確に持って、その夢をなんとしても実現したいという強い思いで生きている人は成果を出すことができます。有名な話ですが、サッカーの本田選手は小学生の頃から、世界一のサッカー選手になるという夢、強い願望を持っていました。以下に本田選手が小学生の時に書いた夢に関する作文を引用します。

 

「ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。 世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今ぼくはガンバっている。 今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。

Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに入団します。

そして レギュラーになって 10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り 世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。

一方 世界中のみんなが注目し 世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。 セリエAで活躍しているぼくは 日本に帰り ミーティングをし 10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし21でブラジルを破りたいです。

この得点も兄と力を合わせ、世界の競ごうをうまくかわしいいパスをだし合って得点を入れることがぼくの夢です。」

 

本田選手は自分の夢の実現に向けて計画的に努力を積み重ねていきました。例えば、高校時代、本田選手は自分の走力が弱いことを自覚し、その弱点を克服すべく、毎朝6時からサッカー部の朝レンの前に3年間、走り込みを続けました。その結果、40分で6キロしか走れなかった距離が10キロまで伸びたと言われています。

 

人間は夢、なんとしても実現したい、手に入れたい夢を持っていると強くなれます。その強い願望が内面から自分を突き動かす大きなエネルギーとなるのです。明確な夢を持って、そこに到達するまでの道しるべとしての目標を設定していくことが、実り多い人生を創っていくためにも重要です。

 

経営計画書の中で、夢を描き、道しるべとしての目標を設定する。そして全社員がその夢と目標を共有し、モチベーション高く、その実現を目指す。経営計画書は夢を実現させるためのツールなのです。

以 上

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thumbnail_otsuka大塚 直義(おおつか なおよし)

コンサルタント(経営戦略、事業計画、経営管理の仕組み、海外事業、M&A)

経営戦略、事業計画の作り方、経営管理の仕組み等、役立つ情報を事例を交えてご紹介していきます。

 

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