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2010/04/01 第3話「BAの視点が大切」

 春っていいですね。暖かくなるとなんだか気分も不思議と軽くなって、何かを始めたくなってしまいます。今年は何をしようかなと考える今日この頃。

さて、今日は連載テーマにある「BA」について少しお話しさせていただきます。

第一話、第二話では、プロジェクトマネジメント(PM)についてお話させていただきました。20年ほど前、そのPMの知識体系をまとめた「PMBOK」が発行され、ようやくここ10年の間、日本でも普及してきました。経験と感に頼ってきたプロジェクト管理を、ある程度、論理的背景のもとで体系化し、実プロジェクトでのPMの立場も定着化してきましたよね。

今回お話するBAはBusiness Analystの略。PMが活躍する工程よりも、もう少し上流工程が活躍の場となり、超上流工程と呼ばれることもあります。(私は個人的に、この表現はあまり好きではありませんが・・・)
BAの仕事はその名の通り、ビジネスを分析し、課題を明確にして、業務改革やIT導入など、効果的なソリューションを提案し、構想、実行へとつなげることです。「企業が求めている本当の要件」を正確に捉え、その解決方法や方針を決めて、実行に導く、重要なプロセスです。

私がシステムコンサルティングとして企業に入る場合は、まずBAとして事実を認識することを心がけています。
・企業の要求を的確に引き出すこと
・その要求が、妥当なものであるか判断すること
・その要求が導く経営的、業務的影響を仮説検証すること
・そして具体的なプロジェクト計画を作り、実行できるまでの準備をすること
BAの解釈はいろいろあると思います。ここに書いたのはあくまで私の解釈であり、私の行動ポリシーみたいなものも交じっています。もしBAに興味をもたれた方は、最近BAの活動を体系化した「BABOK(Business Analysis Body of Knowledge)」が発行されているので、参考になさってください。

情報戦略が企業の武器になる時代です。システム有りきではなく、“ビジネス有りき”で素早い決断、柔軟な対応が求められます。将来の拡大だけを見るのではなく、その土台である現在の足元業務も冷静に視野に入れ、トータルで物事を考える、これがBAの仕事だと思います。

最近の企業現場へのシステム導入という場面では、このBAという視点が意外とすっぽり抜けているのではと感じることが多いのですが、みなさんの会社の活動ではいかがですか?

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今年の花見はどこに行きますか?花より団子?
楽しい花見を企画中の方、ぜひ誘ってください。
桜の花

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