佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2007/12/06 MY手帳で2007年を振り返る

 新聞、雑誌で2007年の回顧と2008年の展望が話題となる師走となった。
 2008年手帳が、多種販売され、そろそろ手に入れる時期である。

「人生は手帳で変わる」「ビジネスと生活を100%楽しむ!」「夢をかなえる魔法の手帳」「「超」整理手帳」「1日3分「夢」実現手帳」「好かれる人の手帳術」などタイトルも色々である。

 MY手帳で、私の2007年を振り返ってみたい。

 私は、手帳の愛用者であり、公私の時間管理の原本として不可欠なツールである。特徴は、時間単位のスケジュールが書けるもので、ノートを使えない場所でも手帳なら取り出せる利便さを生かすことができるメモができる白紙の欄があるものを重宝している。

 もう一つ、1年間の振り返りは手帳の大切な使用方法の一つでもある。

 X氏の手帳が、実証研究の1級事実資料として、歴史の舞台に登場することも少なくない。



(1)手帳による今年の回想-BIPの設立

 手帳に書き込まれた内容を見ると、当時の記憶が蘇り、鮮明な回想ができる。

 新年の1月5日(金) BIP設立しました。大手町の小さなオフィスの机に一人で静かに腰掛けて、新たな旅立ちのこの日を心に刻みつけるだけの一日だったような気がします。


 1月9日(火) スタッフの面接、銀行訪問し口座開設の必要書類の確認、PCのメール設定など活動を開始しました。

 1月12日(金) 知人が来社、挨拶ハガキを印刷、生産性本部研究会に出席。

 1月16日(火) 法務局で登記承認され、謄本取得し、BIP誕生の思いを改めてかみしめた。

 1月17日(水) 登記簿謄本持参して銀行口座の開設できた。いかなる収入も、支出も銀行口座がないと決済できないことを痛感した。それまでは、出資金、賃貸料、諸費用すべて個人の立て替えである。

 会社設立挨拶ハガキを発送後に、多くの企業、個人の方よりお祝いのお花を頂戴し、事務所からあふれた。また、お食事のお招きも受けた。多くのお祝いメールが来た。始めたばかりで、本当に感謝の気持ちで溢れた忘れられない思い出である。頂いた方の名簿は、私の大事な財産である。

 
(2)手帳による活動内容の分析①-1変量解析は、有効であるか

 企業活動は、人間活動の総和である。人間活動は、多変量解析の対象であり、その行動は多面的であるが、結果としての企業決算P/L、B/Sに最も影響を与える変数は、顧客との対話件数だと信じている。

 手帳は、顧客との対話の件数、内容の原本データそのものである。

 上期と下期の訪問・来社件数を比較すると、下期は数倍に上昇中である。

 私は、世界一のセールスマンが自伝に書いた「話題は何でもよいのでまず顧客と会うことである」という格言は、真実だと思う。「事業とは、顧客の創造である」と言ったドラッカーの理論を知らずとも、まず会うことである。

 訪問の増加と同時に来社件数の増加である。顧客は、相手先のオフィスを訪ねてから取引をする傾向も高い。

 私は、1週間に5件以上の訪問を目標にしているが、下期は平均すると大幅に超過達成が続いている。

 
(3)手帳による活動内容の分析②-ニーズの変化を先行的に読み取る

 各種諸機関、メデイアの発表データは、大切なものであり、新聞切り抜き等は大事である。コンサルテイグ業にとって、公式メデイアデータは重要であり、がんばって、切り取り収集している。しかし、分類整理は大変で、当面の必要だけ取り出して、整理途中が現状である。

 しかし、最大のデータは、顧客との会話である。マクロデータとしてまとまる半年から1年前のニーズを把握できるのである。世界最大のネットワークメーカーであるCISCO社は、カントリートップの最も重要なミッションとして、3ケ月後に売れるもの、6ケ月後に売れるもの、1年後に売れるものをレポートすることになっているとある本で読んだ。

 今、イノベーションに必死に取り組んでいるのは、大企業が多いという印象を受けました。事業開発やイノベーションに関するコンサルテイングや講演・セミナーの依頼の多くが、大企業である。意外であるが、先頭を走る企業ほど、未知の将来への危機感は強いのかもしれない。国内だけの視野では、グローバルな競争で生き残れないことを実感しているからだと思う。特に上場企業は、資本市場でも世界の投資家との協力が大事である。

 元IBM会長ガースナー氏が書いた『巨像は踊る』は真実だと思うと再三多くの方に申し上げてきたが、今年の対話でまた思い出した。小企業が俊敏で、大企業が鈍というドグマは正確ではない。規模と俊敏さは、本質的に関係ないように思う。

 
(4)手帳による公私のバランスの分析-ワーク・ライフ・バランス度は120点!

 ワーク・ライフ・バランスの目標スコアは、十人十色だと思う。

 私の2007年のスコアはどうであったかを考えてみました。

 BIPは、仕事は、午前(9-12時)、午後(13-17時)、夜(18-21時)と一日の時間区分を3つに分けました。平日と土日もしっかり区分しました。基本は、平日の、午前、午後ですが、研究会、セミナー、学会等は土日、夜もあります。問題は、どう組み合わせするかです。顧客の変化に対応しつつ、休暇も自由に多様にとれるように考えました。

 仕事の情報基盤として、自宅ネットワーク環境も整備し、仕事は、オフィスからも自宅からも出かけられるようにし、スタッフとの情報共有のため、メンバー全員が日報を報告しあうので、全員の活動と課題は、細目まで日時掌握できます。全員が各工程を理解しあって、チームとして効率的な仕事をしています。緊急の変更にも、即座に対応できます。サッカー型のチームです。

 夏休みに海外旅行を必ず実現する。お盆と正月は、各自故郷にゆっくり帰省或いは旅行できるようにする。これは、実現できそうです。
 1月 マレーシア・シンガポール旅行、5月松山旅行、9月にオランダ・ベルギー旅行が出来ました。

 毎月1回の文化の日を設定する。私は、国内ブラブラ旅行、美術鑑賞、歌舞伎・オペラ、映画、研究会、親睦会など仕事以外の時間を大事にするように努力しています。かなり実現できました。

 今年の歴史的熱波の夏に82才の母と永遠の悲しい別れをしました。今も、信じられない思いですが、母の笑顔は、頭を上げて、明るく前に進めと諭しているような気がします。

 多くの方々との新しい素晴らしい出会いがあり、懐かしい知人との温かい再会もありました。まだまだ未熟な者への本当に暖かい支援に感謝で一杯です。

 最近、五十肩で苦戦し、毎週近くの整骨院に通うなどしているが、入院するほどの重病やケガがない1年だった。

 ワーク・ライフ・バランス度を自己採点すると120点です。他人から見ると100点以上は甘いと言われるかもしれないが、2007年は再チャレンジ分の加算を許して頂きたい。


 年末年始は、2008年の計をゆっくり考えたいと思います。 

  以上

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