佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2008/03/17 昼休み皇居散歩の季節-桜の見頃

 大手町のBIPオフィスから徒歩で5分程に皇居があります。先週は気温が上がり、春のあたたかい陽気に誘われてしばらくぶりで皇居散歩を再会しました。北国育ちでありながら寒がりである私の大好きな暖かい季節になりました。皇居は、私にとって都心のオアシスです。 

 そしていよいよ皇居周辺は、華やかな桜満開の時期がもうすぐです。皆様も、仕事帰りに東御苑から北の丸公園、千鳥ヶ淵公園そして靖国神社と続く桜ロードをご一緒しませんか。


(1) 私の2つの昼休み散歩コース-皇居外苑と東御苑
 (産経新聞社会部編 宮内庁協力『皇居の花々-東御苑』産経新聞出版社)
 パレスホテル前の道路を渡り、桔梗濠、蛤濠、こう池に沿って、桔梗門(ききょうもん)、坂下門(さかしたもん)、正門(せいもん)、二重橋(にじゅうばし)に至り、Uターンして皇居外苑を散歩することが多い。


お濠(ほり)を泳ぐカモを眺めながら歩くと、桜田二重櫓(さくらだにじゅうやぐら)が目にはいる。建物で江戸城の昔の面影を伝えるものは、わずかに残る櫓である。


桔梗門の前では、皇居参観者や勤労奉仕の人達が集合し、出入りする情景に出会うこともあります。坂下門は、宮内庁(くないちょう)の正面にあって、皇居に出入りするにあたってもっとも頻繁に使用される門である。車の出入りが結構多い。正門、二重橋付近は、日本人、外国人の学生、カップル、友人、家族など老若男女が記念写真をとっている。

そして、宮殿全景を静かに眺めている。

しばらく佇んでいると、皇居が日本の中心にあるということが、日本民族の心の安寧に繋がっているのだという実感が湧いてくるから不思議である。


皇居前広場は、団体観光客が集合する場所でもある。海外からのお客様も一杯で、最近は台湾、中国、韓国などアジアからの若い人達が多い。世界の中心都市東京の高層ビル街に隣接して、緑の自然に囲まれ、千年国家日本の伝統と威厳に触れ、皆を歓迎する暖かい心のもてなしを感じるようです。

ゆっくり歩きながら、心が癒やされ、体の芯から元気が湧いてくる広場です。たまに外国人と短い会話を交わすこともあります。日本文化は、世界の人々を魅了し、暖かく包み込むホスピタリティーをもっている。自然美と伝統美の聖なる感慨は民族を越える。

 皇居の東側地区の旧江戸城本丸、二の丸と三の丸の一部を東御苑(ひがしぎょえん)といい、一般に公開されています。入苑は無料で、月曜日及び金曜日が休園日です。(月曜日が祝日の場合は火曜日が休園日です。)皇居面積115万平方メートルの内、21万平方メートルを占める。

 大手町のオフィスから、2本大きな道路を渡ると皇居大手門に着きます。大手門は、旧江戸城の正門であった。東御苑は、見どころが多くあり、その日の気分で様々な散歩が楽しめます。

  二の丸庭園・二の丸雑木林。本丸の東側にあるこの地区には、寛永七年(1630年)三代将軍家光の命で小堀遠州が造ったと伝えられる庭園がある。回遊式の庭園は、ゆっくりと花や木々、日本庭園を楽しめます。

 春は、「池の一隅では、紀宮さまのお印(しるし)であるヒツジグサも、清らかな白い花を開き始めている。」

 初夏には、ハナショウブが「二の丸の菖蒲田(しょうぶだ)で八十八品種が咲き競う。」

 秋には、ツリバナが「九月下旬ころ果実が紅色に熟し裂け始める。裂けると橙赤色の仮種皮に包まれた種子が五個顔を出す。」

 ムラサキシキブが、「直径三ミリほどの果実は秋から冬に紫色に熟す。和名はこの優美な果実を紫式部にたとえたものという。」

 魔法のような四季の色彩が、美しい。

都道府県の木。昨年、二の丸庭園の一郭を歩いていて、偶然に都道府県の木のコーナーがあるのを知った。昭和43年に植樹され、昭和47年に沖縄県のリュウキュウマツが加わり日本すべての都道府県の木が茂っている。すべて揃った日本唯一の場所と思われる。

皆さんの故郷の木が皇居でみられますよ。

(開花情報や地図・写真は「皇居東御苑花だより」で見られます。)
  http://www.kunaicho.go.jp/hanadayori/itiran.html 

 旧本丸の跡。本丸地区は、江戸城の中心をなし、その当時の建物は表・中奥・大奥からなる壮大豪華な殿舎(面積約一万一千坪)でもっとも広い場所だったそうです。NHKTVドラマ『篤姫』はこの大奥に住んでいたのでしょう。

 ベンチに腰掛けて30分位目を閉じていると、自然の清浄な空気を吸って、疲れた頭がすっきりと回復する。

 天守閣跡。元々44メートル四方、高さ18メートルの高い天守閣は、明暦三年(1657年)の大火で消失した後は、再建されていない。今の天守閣跡から東西南北を眺めても、東京の高層建築含む広域な風景が見られます。江戸時代に、本来の高さから江戸一帯はしっかりと見えただろうと想像される。古今東西、城は戦争の堅固な備えとして、高い立地で、高い城壁であった。

 尚蔵館(しょうぞうかん)。散歩途中にぶらりと寄ることがあります。三の丸尚蔵館は、昭和天皇が御所有になっていた絵画、書、工芸品などの美術品を皇室より国へ御寄贈されたことにより、それらを保存管理し、一般に公開展示することを目的として建てられた、ミニ博物館である。貴重な書籍や画集を数冊購入した思い出があります。



(2)「桜のビューポイント-見頃=3月下旬~4月上旬」
 (中野正皓 『皇居の花-四季折々の[花めぐり]』学習研究社)
 日本人のほとんどが心浮き立つ桜の季節がもうすぐである。ご存じのように皇居周辺は、東京の桜の名所である。私は、昨年大手町にBIPオフィスがある関係で、仕事帰りに気軽に何度か桜見物を楽しむことができた。

 中野氏の上記本は、「皇居の散策ガイド」としてだけでなく、「花の図鑑」「花の散策ガイド」として利用できると自慢しているだけあって、その便利な編集と写真がすばらしい。花は大好きだが、花知識は皆無である私は感激してしまった。春夏秋冬の季節ごとに多くの花の紹介があるが、今回は簡単に「桜のビューポイント」の引用でご了承願いたい。

 現在皇居は、御所のある吹上御苑、宮内庁の庁舎や宮殿の敷地などを除いて、公園として一般に公開されています。
 東側地区は宮内庁の管理のもと東御苑として、また皇居外苑は環境庁の管理のもと国民公園として解放されています。皇居外苑とは、皇居前広場を中心とした皇居外苑地区、皇居北側の北の丸地区、および皇居を取り巻いている皇居外外周区に大別されます。千鳥が淵公園に隣接しています。

 「1年の中でも最も華やかな桜の季節を迎える。薄紅色のシダレザクラに始まり、ソメイヨシノ、ヤマザクラと続く。皇居にある桜の数は約五十種、1900本といわれるが、なかでも珍しい緑黄色の花をつけるギョイコウ、ウコンは見逃せない。続いてイチョウ、カンザンなどのサトザクラも加わって、苑内は美しいピンク色に染まっていく。四月、二の丸庭園の池のほとりに咲くエンコウソウ、ヒメコウホネもきれいだ。」

ソメイヨシノ(染井吉野)、アマギヨシノ(天城吉野)、センダイヤ(仙台屋)、オオシマザクラ(大島桜)、ヤマザクラ(山桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、コヒガンザクラ(子彼岸桜)、シダレザクラ(枝垂桜)

 桜のピンク、苑内のピンク、笑顔のピンク。この季節、あなたも桜人(さくらびと)になりませんか。私は、皇居まで徒歩5分のオフィスにおります。昼休み、仕事帰りに気軽にお立ち寄りください。

(参考資料)財団法人 菊葉文化協会『皇居のしおり』 平成19年2月20日発行

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