佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2013/12/24 恒例!「明日に役立つ」年末年始にお薦めする本25冊 <ツイッター風140文字コメント付き>

BIエッセイを1年間ご愛顧頂き、本当にありがとうございました。

今年の最終号も、毎年大好評の「年末年始にお薦めする本25冊<ツイッター風140文字コメント付き> 」を企画しました。最新刊を中心に、2013年後半に読んだ本の中からおすすめの本を25冊紹介しています(小説や学術分野は基本省略)。レストランをインターネットで探す時のお客様コメント、すなわち口コミと思って気軽にご活用頂ければ幸いです。

年末年始は、本を読む時間のある時期の一つですね。

エンタテインメントの読書は別にして、あえて言えば読書は「学ぶ」と同時に自分で何かに新たに「気づく」こと、よくよく「考える」ことに意味があると思います。当然、それがアウトプットや実践の引き出しになっていきますね。

厳寒の季節、お身体を大切にして、ご家族揃って良き新年をお迎えください。

 

<日本人に希望と知恵と勇気をくれた老若男女の6冊>

(1)作家 百田 尚樹 『永遠の0』
(講談社 2009年7月 本体876円+税別)

累計発行部数400万冊突破した空前のベストセラーです。先週21日より岡田准一、三浦春馬、井上真央出演、山崎貴監督で映画も公開されました。読み終わった後、誰もが止まらない涙と共に必ず家族を思い出し、会いたくなる感動の物語です。天才零戦パイロットの愛と苦悩を描く。

 

(2)冒険家・プロスキーヤー 三浦 雄一郎 『高血圧、高血糖&不整脈の私でも、エベレストに登れた健康法』
(マガジンハウス 2013年8月 本体800円+税別)

世界最高峰のエベレスト登頂に70歳、75歳、80歳と3回登頂を成功させた三浦健一郎さん。偉大な冒険家は、何と50代からメタボ、“生活習慣病のデパートだった”という。更に不整脈で二度手術。その画期的健康法が公開されました!“食べ放題やめて食生活改善”“生きがいこそが健康・長寿の秘訣”

 

(3)京都大学准教授 瀧本 哲史 『君に友だちはいらない』
(講談社 2013年11月 本体1700円+税別)

書名とは逆の「相棒」をもとう!グローバル時代の最大の特徴であるコモディティ化は製品・サービスだけでない。人材のコモディティ化を乗り越えるには、「武器としてのチーム」を自ら創り出すこと。ベストセラー『僕は君たちに武器を配りたい』『武器としての決断思考』『武器としての交渉思考』の続編。

 

(4)作家 川口マーン惠美 『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』
(講談社+α新書 2013年8月 本体838円+税別)

大ベストセラー。今のドイツ知る好著。ドイツ・シュトゥットガルト在住30年余の著者がドイツと日本を率直に比較した。著者は、一歩離れて日本を眺めると「日本人は世界一の楽園に住んでいる!」と喝破する。私も10年間に渡って毎年ヨーロッパ旅行して日本の豊かさを痛感する。等身大の日独を知る。

 

(5)内閣官房参与 浜田 宏一 『アベノミクスとTPPが創る日本』
(講談社 2013年11月 本体1400円+税別)

「論より証拠」。アベノミックスが経済回復を実現しつつある。金融政策の指南役が改めてアベノミクスへの質問に回答。更にTPPによる貿易自由化の必要性を説く。ノーベル経済学賞候補と言われ、「貿易論のキング」と呼ばれるコロンビア大学教授ジャグディシュ・バグワティ氏との討論を基にTPP解説。

(参考 BIエッセイ2013/04/15 佐々木流 BI経営進化論第17回 リフレ政策で復活する日本経済を知る3冊

 

(6)慶應義塾大学総合政策学部教授 竹中平蔵『ニッポン再起動 こうすれば日本はよくなる!』
(PHP研究所 2013年8月 本体1000円+税別)

単刀直入に「こうすれば日本はよくなる」と提言。事実に即し具体的政策があり、国民がどう考えるべきかをわかりやすく簡単に読める本です。電車の中でも一気に読めます。「東京特区」が日本経済の景色を変える--「アベノミックス戦略特区」(仮称)と「コンセッション(インフラ運営権の民間売却)」

(参考 BIエッセイ2013/09/17 読書の秋~鳥の眼で日本再成長の論点を考える:竹中平蔵『ニッポン再起動』

 

<日本の歴史上の人物と日本美術を知る>

(7)歴史家・作家 加来 耕三 『黒田官兵衛 軍師の極意』
(小学館 2013年10月 本体740円+税別)

来年2015年のNHK大河ドラマは「軍師官兵衛」。豊臣秀吉の天下統一の推進力となった軍師・黒田官兵衛の物語。現代では名参謀。生涯50余の合戦で一度も負けなかった極意は、誠実さ、自制心、相手を想う心、不殺の決意であった。毛利か、織田か!?先を見通す目。中国大返しの「軍師」面目躍如。

 

(8)SBIホールディングス代表取締役 北尾 吉孝 『出光佐三の日本人にかえれ』
(あさ出版 2013年10月 本体1500円+税別)

ベストセラー百田尚樹著『海賊とよばれた男』の主人公出光興産の創業者出光佐三。敗戦時に立ち上がった出光佐三の経営者としての姿、及び日本人として世界的使命への突出した行動家だったと著者は言う。石炭から石油への先見性と創業。イランに石油を買い付けにタンカーを航行させた気概と英知。

 

(9)元立命館大学教授 白川 静 『回思九十年』
(平凡社ライブラリー 2013年3月 本体1000円+税別)

2004年文化勲章受章。2006年10月没。90歳を記念して、自ら綴った生い立ちと、各会著名人との対談を子細に述べています。白川静の学問と人生を知る好著です。貧しい境遇の中、独学で学問の場を得る。漢字文字やその基盤となる甲骨文字の解明という途方も無い研究成果を実現した大人物を知る。

 

(10)神林恒道、新関伸也編著『日本美術101鑑賞ガイドブック』
(三元社 2011年初版第3刷 本体 2800円+税別)

今秋は、近代日本画の両巨匠「東の大観、西の栖鳳」を味わう贅沢な体験をした。西洋美術中心の美術鑑賞から、数年前より日本美術を積極的に観るようになりました。美術鑑賞は直感が大事といわれますが、予備知識があると二重の楽しみが味わえます。美術品の写真と解説がセットの手軽なガイドです。

(参考 BIエッセイ2013/11/05 秋美遊!近代日本画の両巨匠「東の大観、西の栖鳳」を味わう贅沢。

 

<今年夏のイギリス旅行で英国への興味が沸いた>

(11)武藤浩史『ビートルズは音楽を超える』
(平凡社新書 2013年7月 本体780円+税別)

今年夏に初めてのイギリス旅行。ビートルズ発祥の地リバプールのストリートとロンドンのアビーロードを訪ねた。アメリカとの貿易港、イギリス植民地との交流の地でもあったリバプール。多様な民族の人と音楽の交流の地でもあったリバプールからビートルズは生まれた。英国の社会構造も分かる好著。

(参考 BIエッセイ 2013/09/03 『感動と学びの連続! 美しい英国紀行。』

 

(12)加藤節雄『大人のロンドン散歩』
(河出文庫 2012年5月 本体850円+税別)

初のロンドン訪問で、ロンドンはワシントンと並ぶ都市公園の多い街を体感した。地下鉄での移動も便利です。博物館や美術館は国民の教育施設として無料が基本である。但し、入り口に寄付の箱がある。昨年のロンドンオリンピックの整備の影響もあるのか市内は大変綺麗で多くの観光客で溢れていた。

(参考 BIエッセイ 2013/09/03 『感動と学びの連続! 美しい英国紀行。』

 

(13)コリン・ジョイス 『「イギリス社会」入門』
(NHK出版新書 2011年7月 本体780円+税別)

この本は実に面白い。今年夏の英国旅行前に読みたかった。英国生まれで、日本、米国に住んだ体験を持つ著者が帰国して母国を書いた。至極のイギリスガイド。階級、天気、国旗、住宅、料理、王室、結婚、表現、蘊蓄、英雄、私淑、紅茶、飲酒、酒場、歴史、留学、風物、伝統、品格。

 

<人間力、交渉力、意思決定の智恵を学ぶ>

(14)作家・元外務省主任分析官 佐藤 優 『人に強くなる極意』
(青春新書 2013年10月 本体838円+税別)

大きな変化の時代に対応できる人間力の基本技法を8つのテーマで語る。第1章 怒らない 第2章 びびらない 第3章 飾らない 第4章 侮らない 第5章 断らない 第6章 お金に振り回されない 第7章 あきらめない 第8章 先送りしない 特に結婚と英語は先送りするなと言う。

 

(15)心理学者 ケリー・マクゴニガル 『スタンフォードの自分を変える教室』
(大和書房 2012年10月 本体1500円+税別)

スタンフォード大学大教室に殺到した受講生たちの「行動」を次々と激変させた奇跡の授業の書籍版。意思力を磨けば人生が変わる。第1章やる力、やらない力、望む力 第2章 意思力の本能 第3章 疲れていると抵抗できない 第4章罪のライセンス 第5章脳が大きなウソをつく 第6章どうにでもなれ

 

<世界一の両巨頭 店舗世界一の7-11、EC世界一のアマゾンの真実から学ぶ>

(16)セブン&アイ・ホールデングス会長兼CEO 鈴木 敏文 『売る力-心をつかむ仕事術』
(文春新書 2013年10月 本体770円+税別)

40周年を迎え、今やコンビニ業界の世界一セブン-イレブン。常識を覆す経営で知られる著者が、人の心理をつかむビジネスの秘訣を初公開した。第1章 「新しいもの」はどう生み出すのか? 第2章 「答え」は「お客様」と「自分」のなかにある 第3章 「ものを売る」とは「理解すること」

 

(17)経済・経営ジャーナリスト 桑原 晃弥 『ジェフ・ベゾスはこうして世界の消費を一変させた ネットビジネス覇者の言葉』
(PHPビジネス新書 2013年11月 本体860円+税別)

今や、世界最大のインターネット流通業アマゾン。しかし、アマゾンのCEOジェフ・ベゾスを知る人は少ない。たった20年でアマゾンを成功させたベゾスの凄さを分析している。アマゾンの原動力となる3つの原理原則。 ①常に顧客中心に考える ②発明を続ける ③長期的な視点で考える。

 

<人事制度変革の光波、人事科学の英知に学ぶ>

(18)慶応義塾大学総合政策学部教授 花田光世編著『新ヒューマンキャピタル経営-エグゼクティブCHOと人財開発の最前線』
(日経BP社 2013年7月 本体1900円+税別)

2011年7月に日本の大企業10社社長を中心に「エグゼクティブCHO協議会」が設立され、その顧問の花田光世慶応義塾大学総合政策学部教授がその概要と各社の事例を紹介。日本の先進的大企業が本格的に事業戦略と人事戦略が連動した経営を目指し、その推進力としてCHO育成を本格化した。

(参考 BIエッセイ2013/10/15 人事政策変化の光波。30~40代の皆さん、「今」です!

 

(19)ヘイグループ 山口 周 『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』
(光文社新書 2013年10月 本体840円+税別)

イノベーションを生み出すための組織とリーダーシップのあり方を豊富な事例とデータで解明。特に「日本人はイノベーションに不向き」というのは全くの誤解であると説く。第1章 日本人はイノベーティブか? 第2章 イノベーションは「新参者」から生まれる 第3章 イノベーションの「目利き」

 

(20)(株)OJTソリューションズ 『トヨタの育て方』
(中経出版 2013年9月 本体1300円+税別)

(株)OJTソリューションズは、トヨタ自動車とリクルートグループ合弁のコンサルティング会社。「トヨタの強さ」の本当の源泉は、「人を育てる力」。その全容を分かり易く解説。

・人が育つトヨタの考え方 ・思考力が育つトヨタの問題解決 ・やる気が育つトヨタの教え方 ・リーダーが育つトヨタの現場力

 

<知的創造法、シナリアオアプローチ、フレームワーク、知の最先端に触れる>

(21)日本SF作家クラブ編『未来力養成教室』
(岩波ジュニア新書 2013年7月 本体700円+税別)

日本SF作家クラブ設立50周年の今年7月、日本SF作家クラブ編『未来力養成教室』を出版。9名のSF人気作家(夢枕獏、新井素子、荒俣宏、上田早夕里、神坂一、神林長平、新城カズマ、長谷敏司、三雲岳斗)が、10代のジュニアに向けてSFの真髄である“想像のヒミツ”を語っています。

(参考 BIエッセイ2013/10/01 読書の秋~誕生日に未来力=SF(空想科学小説)とSP(シナリオプラニング)再考

 

(22)A・Tカーニー日本代表 梅澤高明 編著『最強のシナリオプラニング』
(東洋経済新報社 2013年10月 本体2600円+税別)

何故今、シナリオプラニングなのでしょうか? そのシナリオプランニングは4つのステップで進める。Step1 環境分析 -> Step2 重要な因子の特定 ->Step3 因子の評価、シナリオの定義 -> Step4 戦略検討。戦略には3類型あることを理解し、使い分けることの重要性を指摘している。

(参考 BIエッセイ2013/10/01 読書の秋~誕生日に未来力=SF(空想科学小説)とSP(シナリオプラニング)再考

 

(23)(株)イニシア・コンサルティング代表取締役 丹生 光『戦略プロフェショナルが選んだフレームワーク115』
(PHPビジネス新書 2013年12月 本体920円+税別)

大変便利な座右の書が出版された。フレームワークの本はあまた出版されているが、手軽に持ち歩けて、しかも網羅性の高いフレームワーク本となっています。問題解決力、分析力、戦略力、計画力、企画開発力、ブランド力、経営力の7つのカテゴリーで115のフレームワークを解説。

 

(24)作家 阿刀田 高 『知的創造の作法』
(新潮新書 2013年11月 本体720円+税別)

どんな分野でもユニークなアイデアが必要であり命である。アイデアが勝負の作家が、ひらめきを生む独創的思考法を公開した。第1章 ダイジェストする力 第2章 アイデアの井戸を掘る 第3章 閃く脳味噌の育て方 第4章 知的創造の海へ 第5章 私の読書、私の執筆作法。座右の書に是非。

 

(25)大野 和基 『知の最先端』
(PHP新書 2013年11月 本体800円+税別)

7人の知性との対話から思考のセンスを学ぶ。選択の原理を解明したシーナ・アイエンガー。『歴史の終わり』を超克したビジョンを示すフランシス・フクヤマ。国家の繁栄と衰退の本質を示すダロン・アセモグル。当代最高の作家といわれるカズオ・イシグロ。「メイカーズ革命」のクリス・アンダーソン等。

以上

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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