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2013/03/01 第24話「「はじめて」の面白さ」

 今までやったことのないことをする時は、どんなことでもドキドキを感じるものですよね。たとえば、初めて胃カメラを飲むとか、初めて一人で寿司屋に入るとか、初めて一人旅するとか、初めて職場を変わるとか、初めてマラソンに出場するとか・・・。どんな小さな体験でも、「はじめて」という空気はなんだか不思議で、そして必ず思いがけない発見があります。

先日、私は“はじめて”フリーマーケットに出店しました。特別珍しいことではないかもしれませんが、私にとっては出店するまでかなりのドキドキでした。興味はあったのですが、対面販売・対面サービスというものを今までしたことがありませんでした。しかも、こう見えても普段の買い物で「値切る」ことがあまりできない性格で、値切らなくても安く買えるネットショップ愛用者でしたので、値切りが普通というフリマに値切られ役としての出店なんて、そもそも私の性に合わないと思っていました。しかし、食器や服など、捨てるにはもったいないけど家にはもうこれ以上置くところが無い!というやむにやまない状況に、よし一度やってみるかとフリマ参戦したのでした。

都内最大級のフリマ会場、明治公園に早朝から出陣!開場1時間前というのに、すごい人です。

私が呑気によっこいしょとレジャーシートを広げてダンボールを開け始めた途端、ものすごい勢いで人だかりが。あれ?たしかまだ会場時間30分前ですけど・・・???ダンボールに詰められた荷物を覗き込んで「香水売ってる?」「ショットグラスない?」「この服、どこのブランド?サイズいくつ?」「このお皿何枚あるの?」そして、商品を並べる暇もなく、あれよあれよという間に商品が無くなっていきます。
私が想像していた「のどかなフリマ」とはまったく違います。

不思議な客人もいました。(あとになってどんな人物かわかりましたが(笑))
「このグラスえ~なぁ、これ高そうやな~、え~100円なん!?ほんまぁ!その値段やったら俺買うわぁ~、あっ売れたかぁ、もう他にないの?」とちょっぴり関西弁で、いかにも買うそぶりを見せるくせに結局買わず、そう言っている間に他の人が買ってしまうことを30分くらいうちの店で続けている不思議なおじ様がいました。いつのまにか居なくなってしまったのですが、結果的に、その人が煽ってくれたおかげで、競争のように出店1時間で大方のものが売れてしまいました。
やっと一段落してのんびりしているころ、もう一度そのおじ様が「よっ、頑張ってる?」とやってきて、ようやくお話しができました。
実は別のお店の出店者さんだったのですが、出店時間待ち(予約していなかったので出店順番を待っていたみたいです。)の間、ぶらぶらしていただけだそうです。その方はあちこちのフリマで出店されているフリマプロの方でした。
「フリマはなぁ、開店前後の30分が勝負なんよ~。開店前から来てる人はみんな買うもの狙ってくるから、いい物確保のために値切るってより競争で買おうとするんやぁ~。なっ、おれ、いいセールスしたやろ?」
なるほど、、、参りました。
今ちょうど、「夢をかなえるゾウ2」という本を読んでいるところだったので、私の頭にガネーシャ様がよぎりました。

おかげで、午前中にほぼ完売。
やってみるとどんなことでも、面白い体験ができるものですね。しかも今回はちょっと贅沢な食事ができるくらいのお小遣い付き!これでコツも掴んだし、ガネーシャ様の教えを参考に次回はもっと戦略的に売り子さんしてみようかな。

(今日の発見)
・こんなガラクタ絶対売れな~い!と思っていたものが大人気。(自分にとってはこんなものと思っても、他の人にとっては魅力的で喜んで使ってもらえるものがいっぱい。)
・アクセサリーや服は、お気に入りで手放すのがほんとはちょっと惜しいと思っていたものより、捨てるくらいなら出しとこか、と思うものから売れた。(私のセンスはイマイチということか・・・。)
・値切られる人の立場になって見ると、意外に値切られることが楽しい。あれ?値切ってこないのかと寂しくなるくらい。(今後の私の買い物に活かせそう。)

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