佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2010/04/12 著名のシンガー・ソングライター福山雅治さん、お笑いコンビロザン宇治原史規さんらの「私と新聞」に思う

 昨日4月11日、日本経済新聞朝刊は、春の新聞週間(4/6~12)に合わせて26面、27面の2面を使って特集記事を提供していました。若い人の新聞離れが言われる中で、若い著名人に新聞とのかかわりを語ってもらうインタビュー記事「私と新聞」に興味を持ちました。

 シンガー・ソングライターであり、NHK大河ドラマでは坂本龍馬を演ずる福山雅治さん、TVクイズ番組等で活躍するお笑いコンビ ロザンの宇治原史規さん、菅広文さん、フリーアナウンサーの宮根誠司さんが新聞とのかかわりをさらっと語っている。

 一昨日4月10日、讀賣新聞朝刊は、毎週土曜連載の「私の新聞活用法」に昭和女子大学学長の坂東真理子さんが登場。自分の新聞活用を紹介しています。

2つの新聞企画と記事内容に刺激されて、私も自分の新聞活用実際を整理してみました。


(1) 福山雅治さん、宇治原史規さん、宮根誠司さん、坂東真理子さんの「私と新聞」

参考新聞
 シンガー・ソングライターの福山雅治さんは、小学高学年から中学時代に長崎で新聞配達をしていたそうです。新聞の役割をこうのべています。

 「新聞というのは即時性ではインターネットやテレビにかなわない。それでも歴史あるメディアだからこそ、優れた人材や取材力を持っていると思うんです。だから、『確認のための信頼できる媒体』っていうか、一報はテレビやインターネットで知り、その翌日になって改めて新聞で正確な情報をまとめて読む、そんな役割を持っていると思います」(参考文献2)

 お笑いコンビ ロザンの宇治原史規さんは、京大法学部を卒業した異色の芸人として有名で、クイズ番組等で目下大活躍中である。総合面を過去からも継続を注視しながら読む本格派。数年前からは数紙を読み比べるようになったという。

 「自分の考えの幅ができますよ。いろんな見方がわかってから、自分がどれを選択するか、となるほうがいい」(参考文献2)

 フリーアナウンサー宮根誠司さんは、アナウンサーという職業柄でもあるが、原稿との確認作業、また不足面の再確認にも新聞を読むという。最低3紙以上読んで、自分の考えが偏らないように心掛けている。気軽な読み方にエールを送る。

 「新聞は仕事柄、必要不可欠なものですが、本音は娯楽として読みたいメディア。毎日読んでいると、ニュースが連続ドラマのような感覚で頭に入ってくるんです。続きが気になって仕方ないですよ。」(参考文献2)

 学長職、教壇、執筆、講演と多忙な坂東真理子さんの一日は、自宅で3紙を読み比べて、思考を巡らすことから始まるという。移動中の車の中で関心ある記事を切り取り、後でファイルし、講義で活用することも多い。新聞を読まない傾向という学生に、新聞は品格を生む知的習慣と諭す。

 「社会への関心が薄れているのでは。品格ある女性になるには、知的な習慣を身につけることが重要で、新聞を読むのはその基礎なんです」(参考文献1)

 新聞と電子版が共存する時代のジャーナリズムの精神について、新聞社の側にいる日本経済新聞社コラムニスト岡部直明さんはこう書いている。

 「第一に、ニュースの発掘である。・・・・・
  第二に、深掘りの解説である。・・・・・
  第三に、混迷の時代にあって指針を示す提案である。・・・・・」(参考文献2)

(2) 私と新聞:仕事・学習・遊び×知る・考える・行う9つの人生習慣


 表 新聞は人生習慣(佐々木作成)
参考新聞

 私は、自宅と会社で日刊新聞は一般紙2紙、経済紙3紙(日本経済新聞、日刊工業新聞、日経産業新聞)を購読し、毎朝30分以上1時間は読む。土日は2時間になることも多い。札幌に住んでいた時は、地方情報に強い北海道新聞を読んでいた。

 改めて考えてみると、社会に出て以来30年余、毎日1時間前後読む新聞は、私の生活に密着した人生習慣をつくり大きな影響を与えていると思います。皆様はいかがでしょうか?

 もちろん、長年の経験は新聞に対する私の意味合いを変えた面もあります。一番大きいのは、新聞の“無謬性”“中立性”という「共同幻想」の危険性を知り、新聞の内容・価値を相対化したことである。やっと自前で大人としてのメディアリテラシーを身につけ始めたということかもしれない。現在の日本では、義務教育、高等教育に体系的情報リテラシー教育はあるのでしょうか?

 その上で、尚一層新聞の活用を誰よりも期待している一人である。その取材網と編集力にお金を払うのは、情報は文明的社会生活に必要と思うからである。私たち人間は、毎日膨大な情報を処理しても使い切れない頭脳を持っているらしい。

 人生を「働く、学ぶ、遊ぶ」の3領域に区分し、「知る、考える、行う」の3ステップに区分してマトリックスで整理してみました。人間の人生習慣とは、9つの習慣の組み合わせを毎日やっていることなのですね。自分でもビックリしました。

【第1の習慣:今、現在の地域・日本・世界のNewsを網羅的に知る】

 新聞を毎日読む最大の意味は、今・現在に地域、日本、世界で起きている事象(News)を知ることにあると思います。1面から最終面まで必ずすべてに目を通す。仕事の土台は広く深い。

【第2の習慣:特集、解説、データ等は切り抜き活用する】

 自分の知らないことが多いのが誰にとっても当然。短時間に作成する限界はあるが即時解説・データや準備された特集は、ジャーナリストの専門性があり、比較検討すべく切り抜く。

【第3の習慣:災害・事故にはすぐ救援・支援、各社リリースに注目、株価・為替変動に対処】

 ビジネスリーダーは多面的観察が不可欠ですね。社員、取引先、地域での災害・事故にはすぐ救援、支援。顧客、業界、競合のリリースは必ず読む。事象の多くは株価、為替変動に繋がる。

【第4の習慣: 先人の業績、新しい技術、面白い社会現象等を知る】

 自分の専門分野や興味のある事象についての情報をマークする。今、ブロードバンド時代におけるメディア・コンテンツを調査中。本業の「BI」に関連する情報は多面的に探索する。

【第5の習慣:書評欄、セミナー、展示会等をよく読み、切り取る】

 週末に全新聞が書評欄を掲載する。選考者、推薦者の視点、得意による偏りは分かった上でも非常に役立つ。学びと趣味で私は多読派です。セミナー、展示会情報も役立っています。

【第の6習慣:本屋に行く、新たな会社、人と会う。現場に行ってみる】

 新聞切り抜きを持って本屋、図書館によく行きます。探すのが早い。知らないが会いたい人ができたら、思い切って電話をしてみる。行動に移す時は現地、現物で確かめる。

【第7の習慣:遊び情報を知る】【第8の習慣:遊び計画を考える】【第9の習慣:遊びを実行する】

は省略します。遊びにも、新聞は非常に役立っています。私の遊び試論は、最近書いた2つのエッセイをお読み頂けると幸いです。

◆2010/01/12 2010年初夢(個人編):「働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び」の生きる喜び「三喜計画」を描く-2010年は「再スタート元年」-(詳細はこちら>>

◆2010/03/15 「仕事」と「遊び」の「シーソー」試論? リーダーこそ身近で気軽なリフレッシュで活力を!(続きはこちら>>

 日本経済新聞は、3月より有料電子版の提供を開始しました。日本経済新聞を購読する弊社は無料で電子版も利用できる。そろそろ申し込んで、併用の意味を体験しようかと思っています。活版印刷中心のジャーナリズムに大変革の大波が押し寄せている。欧米の新聞社も有料電子版の動きが急である。

「私と新聞」の人生習慣はどう変わるのでしょうか。皆様も一緒に探っていきませんか。

以上

(参考文献)
1.讀賣新聞2010年4月10日号(朝刊)
2.日本経済新聞2010年4月11日号(朝刊)

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