佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2010/12/13 私の「2010年三喜計画(働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び)振り返り」を少し紹介します。

 あっという間に今年も12月中旬となり、2010年を振り返る時期となりましたね。皆様、お元気でお過ごしのことと思います。公私共にご交誼頂いた皆様に深く感謝申し上げる次第です。

 個人の振り返りは、1月正月から12月師走という方がほとんどでしょう。仕事の振り返りは、やはり勤めている会社・組織の事業年度が多いですね。弊社BIPビーアイピーは、暦と同じく1~12月が事業年度であり、2010年振り返りと2011年事業方針を議論中です。日本では、企業も、国・自治体も4~3月事業年度が多いですが、次年度計画策定作業が始まっていることでしょう。皆様の会社・組織はどうでしょうか?

 私は、昨年の師走はYWT振り返り(Y:やったこと、W:わかったこと、T:次にやること)を仕事編と個人編の2回に分けてBIエッセイに書きました。

 今年は、年初に考えた生きる喜び「三喜計画(働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び)」に沿って、BIエッセイ・TOPICSを素材に、2010年振り返りをしてみたいと思います。(詳細は>>BIエッセイ2010/01/122010年初夢(個人編):「働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び」の生きる喜び「三喜計画」を描く-2010年は「再スタート元年」-

 皆様の2010年は、どんな1年だったでしょうか?

図:「人生3分法」のライフステージイメージ
図1:「人生3分法」のライフステージイメージ

(1)2010年「働く喜び」:毎日、毎週、毎月の「良い習慣は才能を越える」

 一言でいうと超多忙な1年でしたが、健康で一生懸命働いた1年でした。私個人というよりBIPチームとしてどう進化したかということが大事かもしれませんね。

 BIPは、近藤修司先生(四画面思考研究所所長、前北陸先端科学技術大学院大学教授、元日本能率協会コンサルティング代表取締役社長)が、先般12月6日に「BIP第3回事業リーダー実践塾」第2回で講義した四画面思考法を使った「成功の宣言」を毎年策定し実践しています。「有言実行」に惹かれる私に合ったやり方だと思っています。

 実践する姿として、①毎日やる事(アイデアミーティング、情報DB、メール日報)、②毎週やる事(5社企業訪問、提案ナレッジ作成、情報共有)、③毎月やる事(お客様ニーズ把握、BI研究会、TOPICS発信)、④毎期やること、⑤毎年やる事、⑥3年毎にやること、⑦10年ごとにやる事をそれぞれ3項目決め、実践し、大変力になっています。

①毎日のInput(情報収集する)-Think(考える)-Output(発信や行動をする)の継続。

図:Input(情報収集する)-Think(考える)-Output(発信や行動をする)
参考新聞
 仕事=働くということは、Input(情報収集する)-Think(考える)-Output(発信や行動をする)行為の繰り返しということも出来ます。「良い習慣は才能を越える」と信じて継続しています。但し、出来るだけOutputを予測し、Inputをする工夫が、「最小の投資で最大の成果」をあげる結果につながるようです。 
 
●問題解決力、伝える力の向上のために、毎週のように作成する提案書、報告書、BIエッセイ、テキスト等への図解を多用するようになりました。そのため、弊社企画管理マネージャーが、久恒啓一多摩大学教授が校長・監修する図解学校を受講し、半年間学び修了しました。「簡で要」、より分かり易くお伝えする図解は大きな力を発揮し、喜んで頂けたと思います。私も一緒に勉強しましたが、図解は思ったより深く、学び続ける必要があることもわかりました。
(詳細は>>BIエッセイ 2010/08/09 改めて、唸った。「図解」は、考える力、伝える力を鋭く磨く。

●新聞・雑誌切り抜き調査、書籍文献調査、研究セミナー、企業訪問面談等を増やし、アイデアミーティング、ナレッジマネジメントを一層推進しました。多くのアイデアやナレッジが生まれ、DB化が進みました。

 ドラッカーが予測した通り、働く人は益々「知識労働者」の時代になりました。事実を継続収集(Fact Finding)して、考えて(Think)、価値ある智恵・見識(Intelligence)を生み出す行為は、天才エジソンが語る「学習99%創造1%」に従い、時間のかかる地道な基本作業を毎日続けることと信じています。見識は、グーグル、ヤフー等の検索だけでは見つかりませんね。 
(詳細は>>BIエッセイ2010/02/22 未来拓く「経営力」教育(社員・部長・役員)に良質な副読本:経営力リテラシーは全社員必須な「知識労働者の時代」

②「BI経営」で一隅を照らす理論と実践の深化
参考資料

●新春に、伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)『天台法華宗年分学生式』の冒頭に出てくる言葉「一隅を照らす」の言葉を知り、一人の人間が深くできる範囲は少なく集中すべきという教えを受け止め、2010年4画面でBI経営に関する調査研究と交流を中心とする「BI研究所」設立への思いが浮かびました。

 今年は、その準備段階として、6月より毎月定例の「BI研究会」開催を始め、9月より「BI Lab news」を発行し、今年は第2号まで発表できました。まず始めることが大切ですよね。
(詳細は>>Topics2010/10/12 BI Lab News Vol.2 研究ノート「社会保障カード実証事業について」

●BIPは、今年9月にIIBAⓇ™日本支部会員となりました。BIPは会社設立当初より「BI経営」を提唱し、ビジネスインテグレーション(事業開発)とビジネスインテリジェンス(経営改善・現場改善)の両輪経営を支援しています。その深化の場の一つとして、研究仲間を求めて参加しました。

 ビジネスアナリシス(BA)とは? 様々なビジネスシーンにおける、問題点の把握・ビジネス機会の発掘・要件の掘り起こし・組織が設定された目標を達成するためのソリューション決定・その実行に必要な事業分析などの活動です。またソリューション実現を担うステークホルダー間のコミュニケーション促進や、社内組織のパフォーマンス向上も含まれます。ビジネスアナリシスという言葉は、日本ではやっと一部の業界で使われ始めたばかりですが、BIPはこの価値と知識体系をもっともっと企業活動の中で積極的に取り入れ、広めていくべきと考えました。
(詳細は>>Topics 2010/10/01 ビジネスインテグレーションパートナーズ(株)は、IIBAⓇ™(International Institute of Business Analysis)日本支部の法人スポンサーとなりました。ビジネスアナリシス(BA)の実践に積極的に取り組んでいきます。

③PPP「専門家連携(Professional Partner Platform)」「公民連携(Public Private Partnership)の拡大
 
●2009年下期に経営コンサルタント関本哲史氏(業務改善、現場改善、品質保証)、経営コンサルタント伊藤由紀氏(ビジネスプロセス改革、事業IT戦略、システム導入プロジェクトマネージメント(ERP、BIシステム)、J-SOXアドバイザー)を迎え、加えて2010年下期には経営コンサルタント石黒啓司氏(商品企画コンサルティング、商品企画塾、仕事力塾)、顧問吉浜護氏が加わり、PPP「専門家連携」が拡大しました。
  
 経営コンサルタントによる毎月1回の「BI研究会」開催(研究・交流)、共同プロジェクト実施、教育研修講師、コラム「パートナー広場」発信などの活動が始まりました。

●「公民連携」は、A県の中小企業トップへの助言業務を継続しています。地域活性化につながる人材づくり、場づくり、シナリオづくりへの一層の貢献を研究しています。

(2)2010年「学ぶ喜び」:仕事で学ぶ、他流試合で学ぶ、一流の人と本に学ぶ

 「学ぶ喜び」は、紙面の関係で今回は詳細を割愛し、基本的心構えのみお伝えします。
 
①「仕事現場」で学ぶ:仕事現場では「出し惜しみしない」姿勢で仕事することで学ぶことが多い。
(詳細は>>BIエッセイ 2010/02/15 「出し惜しみしない」:私の「JR東日本-新幹線人間塾」

②他流試合で学ぶ:内弁慶にならず、日本、世界の最先端、一流の人、本、技術を求めで学ぶことで領域一番を目指す。

③会社は研究開発費、個人は自己投資のお金を生みだし、黒字赤字を問わず有効に使った者が成功する。商品・サービス開発、人間成長には膨大な時間とお金がかかるものです。
 

(3)2010年「遊ぶ喜び」:「イチローさん流ヒット型」を基本に「王さん流ホームラン型」が出来れば嬉しいですね。

 30数年の仕事と人生体験から、最も忙しいビジネスリーダーこそ「仕事」の計画は当然ながら「遊び」の計画も大事なことだと思い、リーダーのOFF、リフレッシュについて一緒に考えてみたいと思い、今年3月にBIエッセイで「遊び」について書きました。多くの方に「面白い発想だね」「よく言ってくれた」「ヒット型は誰でもやろうと思えばできるね」等多くの好意的な声を頂戴しました。まだ読んでいない方は、是非参考までにご覧頂ければ幸いです。
(詳細は>>BIエッセイ 2010/3/15 『「仕事」と「遊び」の「シーソー」試論? リーダーこそ身近で気軽なリフレッシュで活力を!』

 東レ経営研究所特別顧問佐々木常夫氏は最近11月発売された『働く君に贈る25の言葉』の中で、仕事が第一はもちろんだが、趣味を持ち、趣味に没頭する時間の大切さを強調しています。仕事に確実にプラスになるだけでなく、異次元の経験が人間力を成長させると述べています。

図:多色の見る美、聞く美、創る美
図3:多色の見る美、聞く美、創る美

①見る美:海外旅行、国内旅行、自然探索、美術展、博物館特別展、歌舞伎、芸能など
●「イチローさん流ヒット型」:短時間で楽しめる美術館、歌舞伎、自然探索などを多く
ドガ展開会式 吉野梅郷
 今年は、西洋美術特別展が本当に多い年でした。3月ルノワール展、4月ボストン美術館展、5月オルセー美術館展、9月ドガ展、10月ゴッホ展を鑑賞しました。特に海外美術館特別展は滅多に体験できない素晴らしい企画が多いのです。改修工事のためもありましたが、海外旅行しなければ見られない作品をたくさん見る機会になりました。来年は、日本美術にたくさん触れたいと思っています。

 また、海老蔵さんが出演した歌舞伎を観劇しました。来年はもっと見たいと思います。

 昨年の「おすすめの梅の名所ランキング」(日経新聞平成21年2月14日)を知り、第1位の吉野梅郷(ばいごう)(東京都青梅市)を初めて訪ねたことも楽しいことでした。2月はまだ寒い時期ですが、梅の甘い香りとピンクの明るい花は春を感じられて、お薦めです。
(詳細は>>BIエッセイ 2010/02/01 立春。春の訪れを日本一「吉野梅郷」風景写真と共にお届けします。今年は紅白の“梅の花”で楽しみませんか!

●「王さん流ホームラン型」:希少だが新しい発見に満ちた南イタリア旅行、鹿児島旅行
アマルフィー海岸線 仙厳園から望む桜島”
 旅行写真紀行は人気で、アクセスが大変多かったです。旅行は誰にとってもホームラン型の長期でお金のかかる遊びですので、旅情報の交換は既に行った方も懐かしく、これから企画する方には最新情報として参考になるからなのでしょうか。年1回の海外旅行、年1~2回の国内旅行は可能な限り続けていきたいと思っています。

 5月の連休、江戸末期から明治初期、日本の植民地化の危機をチャンスに変えた幕末のリーダーが澎湃し、交流した薩摩を訪ねました。島津斉彬、天璋院篤姫、小松帯刀、西郷隆盛、坂本龍馬を訪ねる初めての鹿児島旅行が実現できました。美味・産業・自然・神話・歴史・敬愛等多くの地域遺産・国家遺産に溢れた鹿児島を満喫し、深い感動と新しい発見をたくさん頂きました。
(詳細は>>BIエッセイ 2010/05/10 “いーせー鹿児島”見どころ満載旅写真。美味・産業・自然・神話・歴史・敬愛に溢れる出会い!

 今年の夏期休暇は、燦々と煌めく太陽が、肥沃な自然・大地が、魚介豊富で美しい青い海が、そして奇跡としかいいようのない不思議な世界遺産が満ち満ちた南イタリアの旅を満喫しました。「青の洞窟」。カプリ島宿泊第1日目で見られる幸運に恵まれました。南イタリアは、世界遺産ナポリ、ポンペイ、アマルフィー、マテーラ、アルベロベッロ等見どころが多い。
(詳細は>>BIエッセイ 2010/08/16 夏美遊:見どころ・楽しさ満喫!南イタリア写真紀行。
 
②聞く美:自宅CD音楽鑑賞に加えて、生のクラシックコンサート、オペラ鑑賞
自宅書斎で、読書と共にCD音楽を聞く習慣となって10年程になったでしょうか。最近は生のコンサートを聞いてみたいと思うようになりました。

●近年、ヨーロッパオペラの日本公演が多く、今年は世界五大歌劇場の一角である英国ロイヤルオペラが18年ぶりに来日し、ヴェルディ『椿姫』を観劇できました。お子様の看病のため休場となったアンジェラ・ゲオルギューの代役アンナ・ネトレプコが素晴らしい声と演技で魅了し、満場の拍手が鳴りやまなかった。

●今年初めてニューイヤーコンサート鑑賞から新年が始まりました。更に年末の第九コンサートを鑑賞し、季節と共に音楽を楽しむという初体験をする予定です。第九の「フロイデ」(喜び)を聞いて年末を過ごす日本。来年以降も続けたいと念願しています。

③創る美:エッセイ執筆、出会いの場、交流
 創るは、「人間関係を創ること」と「創作すること」の2分野を考えています。

●BIエッセイを今年も休日を使って毎週執筆しました。エッセイ執筆は「創作すること」ですが、本当に意外なことに新しい文化での出会いを創ることになりました。
ゴッホ展内覧会風景 東大寺展にて
美術館・博物館を鑑賞して、そのエッセイを真面目に書いていたせいでしょうか?ブロガーの口こみが重視されつつあるからでしょうか?今年は美術館・博物館の内覧会や開会式への参加をメディア扱いで案内され、エッセイへの公式画像を毎回貸して頂くことができるようになりました。オルセー美術館展では、在日フランス大使と国立新美術館館長より御礼のメールを頂きました。本当に大変嬉しい限りです。来年も続けていきたいと思います。

BIエッセイ 詳細は>>
・2010/03/08 印象派“光と色彩の画家”『ルノワール-伝統と革新』展。日本、世界の美術館収蔵作品が総結集。
・2010/04/19 心躍るボストン美術館展。六本木ヒルズで西洋絵画47巨匠80名画を一堂に観る贅沢!
・2010/05/31 サルコジ仏大統領が“二度と一括で海外に出ない”と絶賛する『オルセー美術館展2010 「ポスト印象派」』が国立新美術館で豪華開催!
・2010/07/12 中・高・大学生、大人の日本人は見る価値大。写真で見る国立博物館『誕生!中国文明』特別展!
・2010/09/21 秋美遊① 国内21年ぶり待望の横浜美術館『ドガ展』!世界中から集うドガ作品「一瞬の中に見る永遠の美」
・2010/10/12 秋美遊② 画期的な『没後 120年 ゴッホ展-こうして私はゴッホになった』東京・福岡・名古屋で開催!
・2010/11/08 秋美遊③上野公園で天平の華やぎと仏の光に包まれる感動!特別展「東大寺大仏―天平の至宝―」


●南イタリア旅行の際に訪ねたアルベロベッロ。「トゥルッリ」(トゥルロ)というトンガリ屋根に白い壁の家が並び、童話の世界に来たような不思議な気持ちになる地域。アルベロベッロ在住でお店を経営する千葉県出身の日本女性ラエラ陽子(Laera Yoko)さんの執筆した『イタリアのかかと アルベロベッロを拠点としたプーリア地方の歩き方』等を参考にちょっと紹介しました。
アルベロベッロ風景

 写真をお借りしたくて、弊社Webサイト編集スタッフがラエラ陽子さんにメールしたところ、快く写真を提供して頂きました。また、偶然にも夏期休暇で高校生のお子様と日本に帰国しており、スタッフと一緒に4人で食事しながら南イタリアでのお話を伺うことができました。異国南イタリアの人々の独特の人生観、外国から見ると日本はアジアでも知らない国の方になっていることなど普段聞けない貴重なお話を聞くことができました。旅行をキッカケに珍しい新しい出会いがありました。


 年末に2010年を振り返り、2011年にやりたいこと、やるべきことの調査と考える時間をしっかり取ることは本当に大切なことだと改めて感じました。お読み頂きましてありがとうございました。

以上

(参考文献)
1.佐々木常夫『働く君に贈る25の言葉』
 (WAVE出版 2010年11月13日 第1版第1刷発行)

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