佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2012/07/10 BIエッセイ5周年! エッセイ連載が私にくれた贈り物

今日7月10日は、BIエッセイの誕生日。エッセイ連載5周年を迎えました。2007年7月10日、弊社WEBサイト開設と同時に書き始め、今回で218号となりました。読者の皆様に心より感謝申し上げます。

毎年、エッセイ誕生記念日には、BIエッセイをテーマとして書く企画を続けています。

1周年の時は、エッセイ連載開始以来の呻吟と学びを伝える「Web時代の言葉力を求めて」
2周年の時は、画像掲載に挑戦し読者倍増した「写真と言葉のハイブリッドへ挑戦した1年」
3周年の時は、エッセイ3年間の歩みを編纂した「読者の皆様と一緒に自然・人間に寄り添い、楽しみ、学び続けたい!」
4周年の時は、3.11東日本大震災後の激動を伝えた「王道探究と激震の1年!」

今年5周年のエッセイ誕生日は、「エッセイ連載が私にくれた贈り物」を書いてみます。5年間でたくさんの贈り物を頂戴し、書き切れない程です。今回はその一部を画像や過去のエッセイ記事と共にご紹介したいと思います。

(1)継続は力なり!簡単にブログ、SNSと馬鹿にするなかれ!

【うれしいことです。美術館・映画公式画像をお借りでき、内覧会にも出席。】
映画「旭山動物園物語」プログラム サントリー美術館にて 内覧会風景

◆エッセイを書いて最大の驚きは、趣味の「美術館めぐり・映画鑑賞」エッセイの積み重ねが信頼され、新聞・雑誌等メディアと同様に画像をお借りしWEB提供できるようになり、毎月内覧会のご案内も頂くようになったことです。インターネットの広がりを痛感する嬉しい出来事です。旭山動物園物語の映画会社とサントリー美術館のご協力から始まりました。感謝の気持ちで一杯です。

美術館鑑賞は、頻繁に気軽にできる趣味だと思います。書く機会は一杯ありますので、エッセイブログの価値が一層上がるように更に努力を続けたいと思います。

(・2009/02/16 映画『旭山動物園物語―ペンギンが空をとぶ』を観ましたか
(・2009/08/03 夏美遊①隈研吾氏設計サントリー美術館「美しきアジアの玉手箱」鑑賞&リッツ・カールトンホテルの夕べを楽しむ
(・2010/04/19 心躍るボストン美術館展。六本木ヒルズで西洋絵画47巨匠80名画を一堂に観る贅沢!

【2011年より「和の美」探訪を広げています】
山種美術館にて 参考資料 参考資料

◆海外旅行し、海外の経営者と会って、自国の文化を語れるリーダーが信頼されることを痛感しています。2011年を日本文化探訪元年として「和の美」について探訪中です。日本美術・建築・工芸等、歌舞伎・能・文楽など日本芸能もこつこつと鑑賞しています。すでに日本画専門美術館である山種美術館を数回訪れ、すばらしい日本画に目を開かされました。ピカソを超えると言われた岡本太郎の絵画と著書にも強い刺激を受ける事もありました。

(・2011/02/28 錦絵黄金時代の清長・歌麿・写楽初公開作品に満ちた「ボストン美術館 浮世絵名品展」
(・2011/04/11 生涯絶対に忘れられない『生誕100年 岡本太郎展』
(・2011/07/04 日本画に魅了されました。必見!山種美術館『美しき日本の風景-川合玉堂・奥田元宋・東山魁夷』

【自分でツイッター、フェイスブック等SNSを始めて1年半。大震災に活躍】
参考資料
写真:TAB

◆2011年2月より「ソーシャルメディア」と称されるツイッターとフェイスブックを始めました。始めて1ケ月の3月11日東日本大震災が発生しました。手習いの最中でしたが救援・復興支援の実戦に膨大な時間を投入。大震災時のツイッターなどソーシャルメディアの役割は、その成果によって世の中に広がりました。

特に日本はMBB(モバイルブロードバンド)の先進国です。日本初世界標準となる製品、アプリ、システム、制度などを創造する「MBB未来島日本」が私のビジョンです。挑戦する企業とコラボし、共創支援していきたいと念願しています。

(・2011/03/22 故郷宮城を思い、ツイッターで昼夜災害救援情報を発信!―「キュレーションの時代」を実体験した1週間―
(・2011/05/09 デジタルネイティブ時代の「大震災とネットの役割」を考える
(・2011/06/20 「MBB未来島日本」を東北から――「ICT復興支援国際会議」に参加して

(2)「BI経営」は、リーマンショックの激動を救った王道!

BI経営参考資料

◆2007年日銀の金融収縮による経済変調、そして2008年リーマンショックによって日本経済と日本企業は大きな打撃を受けましたが、かなりの日本企業は業績回復への抜本的変革を実施してきました。事業開発と経営改善という両輪経営=BI経営によって、2011年3月東日本大震災前には相当程度の回復を示していました。私は自動車産業と情報通信産業という日本の2大産業の動向を定期調査して「BI経営」という企業経営の王道を確信しています。
(・2010/07/26 熱い成長戦略が報道されたホンダ・トヨタ
(・2010/11/01 ホンダ上期増益決算がはっきりと示した「BI経営(事業開発と経営改善の両輪経営)」の王道
(・2011/02/14 ホンダ2010年度第3四半期決算――北米・新興国が大幅増益、日本も黒字転換で急回復。

図『トランザクションマネジメント』のイメージ図(佐々木作成)
トランザクションマネジメント参考資料

◆BIPは、リーマンショック後の経済激変、経営激変に対応し、BI経営を具体化した即時的・持続的収益効果ある『トランザクションマネジメント』提案し、大きな効果を挙げました。経済激変に対応した具体的経営改善コンセンプトであり、手法(メソド)でもあります。“収益改善機会は無限である!”と思います。『トランザクションマネジメント』は、経営の王道をスピーディーに、全部門が連携し、リーダーが決断し実施すれば即時的かつ持続的収益改善が可能です。
(トランザクション=あらゆる内外事業・取引機会、開発機会、対人機会、行動機会、書類・システム処理機会等)
(・2012/2/20 佐々木流 BI経営進化論 第2回-リーマンショック時、即時的・持続的収益実現した『トランザクションマネジメント』-

(3)できるビジネスマンと同時に良きステイツマンたれ!

【複眼二刀流~ビジネスマンとステイツマンの両面持つ日本人になるために】
参考資料 参考資料

◆私たちの生活と人生は、企業というミクロな場と同時に政治経済というマクロな世界によって大きな影響を受けることを体験しつつあります。ここ数年、政治経済を学ぶシリーズを執筆したりして問題意識を共有して来ました。私は新春に、痛恨の反省の中でエッセイを書きました。

第1は、ミクロ経済のビジネスリーダーの端くれとして一定の貢献をしてきたと思う反面、ミクロ経済の基盤となるマクロ政治経済の改革への意識や行動が弱かったと思う。特に、ビジネスリーダーは、マクロ政治経済にどう関わるべきかという意外に重い問に応えるべきだが、少し引いていた結果、日本政治経済の危機が深刻になった責任の一部があるのではないかという自責の念があります。

第2は、戦後貧しい時代に育った中で、団塊の世代として自分の未来と人生のために一生懸命に生きてきたと思うが、選挙権やお金のない子供や孫の世代をどこまで考えてきたのだろうかという自戒である。ある意味、自由経済は間違った動きもするが正直に正当な復讐もする。

端的に言うと、シニアも若者も、ビジネスマンと共にステイツマンであれ! という反省である。

(・2012/01/23 『もしドラ』と共に『もしフリ』の時代-2012年、「複眼二刀流」で不変・変化を探る

(4)「三喜人生」論は明るく楽しい人生を拓く!

2010年新春に人生の「三喜計画」を提唱しました。私自身、毎年新春に「三喜計画」を立案し、実践し、年末に振り返りをしています。明るく楽しい充実した人生を拓くと確信しています。少しずつ知られ広がりつつあるようです。詳細は各エッセイをお読み下さい。
【働く喜び計画:「人生3分法」によるⅢ期、「BI(ビーアイ)経営」普及で一隅を照らす】
図1:「人生3分法」のライフステージイメージ
図1:「人生3分法」のライフステージイメージ
準備期( 0~20歳)動物から人間への家庭教育、学校教育、地域教育で成長する時代
Ⅰ期 (21~40歳)大人として仕事で生きる職業能力実践習得、家族形成の時代
Ⅱ期 (41~55歳)領域一番で日本・世界で活躍し、子供の高等教育をする時代
Ⅲ期 (56歳~生涯)個人の適性・生き方に沿って、「生涯現役社会」に生きる時代

【学ぶ喜び計画:人間力、社会力(科学技術、経済、歴史、政治)、経営力の「3大リテラシー」を改めて勉強する】
図2:学ぶ3つのリテラシー
図2:学ぶ3つのリテラシー
①人間力リテラシー ②社会力リテラシー(科学技術、経済、歴史、政治) ③経営力リテラシー

【遊ぶ喜び計画:見る美、聞く美、創る美の「三美体験」を広げる】
図3:多色の見る美、聞く美、創る美
図3:多色の見る美、聞く美、創る美
見る美:旅、自然、花、美術・建築、遺跡、映画など
聞く美:生のコンサート、歌舞伎・オペラ・芸能など
創る美:出合いの場、縁、美遊、交流、カメラ、エッセイ、カラオケ、食事など

(・2010/01/12 2010年初夢(個人編):「働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び」の生きる喜び「三喜計画」を描く
(・2010/12/13 私の「2010年三喜計画(働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び)振り返り」を少し紹介します。
(・2011/01/11 凡人1年の計。2011年『三喜計画(働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び)』を作りませんか!
(・2011/12/12 2011年を振り返り、しっかり記憶にとどめたい
(・2012/01/30 2012年『三喜計画(働く喜び・学ぶ喜び・遊ぶ喜び)』を作りませんか?

(5)自然・人間・文明に寄り添い、好奇心もって心と足で書く!

参考書籍 佐々木

今後のBIエッセイについてはどこに向かうのか?とよく聞かれますがはっきりした返答ができずに困ってしまう次第です。人生で初めてのことをやり続けているのですから、私の方が驚きです。

3周年で紹介した塩野七生(しおのななみ)さんの著『日本人へ 国家と歴史篇』「『ローマ人の物語』書き終えて」という篇で、味わい深い言葉が今尚私の羅針盤です。この本は、月刊「文藝春秋」に毎月掲載された巻頭随筆を新書化した本です

『文は人なり、という。しかし、「文」でなくて「見方」でも「人なり」なのである。
どんな英雄でも召使の眼から見ればタダの人、という言葉があるが、ある程度までは正しい。身近にいた人の観察は、やはり参考に値するのだから。だが、この視点だけでは人間はわからない。そこでこの一句も、私は次のように解釈するようにしている。
タダの人でしかない召使の眼から見たから、タダの人ではない英雄もタダの人にしか見えなかったと。
これは、歴史を書く私がつねに胆に銘じていることである。なぜなら私もタダの人であって、その私に歴史上の人物たちを引き寄せて判断し書いたのでは、召使の人物評になってしまうからである。それでは一面しか理解できたにすぎない。それで私のやり方だが、人物を私に引き寄せるのではなく、私がその人物のところに行くことにしたのだった。

ある人に、こう言われたことがある。「カエサルについてあれほどもかききった後では、その後に来る人物たちをどうやって書きつづけていくのかね」。私は、笑いながら答えたのだった。「ご心配いりません。次はアウグストゥスのところに行くだけですから」
作家とは粛々とペンを走らせる人、と思っている人が聞いたら呆れ返るだろう。しかし、こんな具合に男たちを次々と渡り歩くことで、全十五巻を書いてきたのである。白状すれば面白かったですね。ゲーテではないが、人間世界のすべてをやってくれたというローマ人だけに、登場人物たちも多種多様であったから。』(参考文献1:P24~25)

私ももちろんタダの人であって、エッセイ書き始めの頃は、(今もそうかもしれないが、)自分の気持ちを一杯入れているつもりだが、読者に伝わっているかは頓着していなかった傾向があったようです。反省と分別の中で、編集スタッフに読者の代表として厳しく原稿を点検してほしいと言って、赤ペン先生(添削)をお願いしたこともあります。

次第に、私はヘッドワーク(頭)でなく、ハート(心)とフットワーク(足)で書くようになりました。つまり、人やテーマに寄り添うようになった。そして、見方だけは私なりを少しでも紡ぐことにしました。天才エジソンの格言「勉強99、創造1」という学びの原点に返ると気分も楽になるものですね。

この地球には、その自然と人間と文明のあらゆることがある。人生に好奇心の沸く題材は尽きない。今しばらく、私の気の向くまま自然体で寄り添い、楽しみ、学び、発信し続けたいと思います。読者の皆様のご寛容をお願いします。

BIエッセイ出発時の原点である「読者の皆様との出会い、触れあい、学び合いのコミュニティ」をいつも胸に秘めて。

以上

(追記)
過去4年間のエッセイ誕生日に書いたエッセイです。ご参考までに。
・2008/07/10 Web時代の言葉力を求めて。刺激をくれた池上・子駒・上原3氏の本
・2009/07/13 BIエッセイ2周年!写真と言葉のハイブリッドへ挑戦した1年
・2010/07/05 BIエッセイ3周年。読者の皆様と一緒に自然・人間に寄り添い、楽しみ、学び続けたい!
・2011/07/11 BIエッセイ4周年。王道探究と激震の1年!

(参考文献)
1.塩野七生『日本人へ 国家と歴史篇』(文春新書 2010年6月20日)

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thumbnail_sasaki佐々木 昭美(ささき あきよし)

取締役会長 総合研究所所長

経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)

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